二人の名手   ラヴェル

2010年は「左手」超大当たりの年になりましたね
タイムリーという言葉が陳腐に思えるほどに…

RavelBavouzet.jpg
Ravel (1875-1937)
Concerto for the Left Hand for Piano and Orchestra
Jean-Efflam Bavouzet (piano)
BBC Symphony Orchestra
Yan Pascal Tortelier
Chandos CHSA 5084 (2010)

しかし、両手の方のト長調は、数多の盤があるのに比して
左手の方は、盤数自体が地味な気がしますね
特に左手のみを収録している盤は少ないです
(邦人で録音している人はいるのでしょうか?)
腕一本だと、両手よりも聴いて損した気になる?
アハハ、まさかね…

今回登場の二人の奏者の盤は、2010年の最新録音ですが
同年にフランスの名奏者の揃い踏みなんてとても珍しいと思います
ちなみに、指揮者も共にfromフランスですね
管弦楽はイギリス(Chandos)、アメリカ(DG)と異なるのも面白い

しかしですね、日本のClassical好きの頭にある「フランス風」
どこか「軽妙ですね!」「洒脱ですね♪」「エスプリですね☆」
というのを両盤の中から聴楽出来るかといえば、違うかも…

二人ともタイプは違うのですが、洗練を極めた音というのでしょうか
とにかくムチャ上手い上に、迫真の瞬間を繰り出して来るようです



RavelAimard.jpg
Ravel (1875-1937)
Concerto for the Left Hand for Piano and Orchestra
Pierre-Laurent Aimard (piano)
The Cleveland Orchestra
Pierre Boulez
Deutsche Grammophon 00289 477 8770 (2010)


Ravelには、協奏曲に豪快さを期待してはいない風の発言がありますが
「強靭さを秘めた洗練」は、正に今回の両盤にはあると思いますし
Ravel自身も認めてくれると思うんですよね。それくらい素晴らしい

技術的には両人とも、これ以上どうしろっての?という趣です
Bavouzet (ジャンエフラム・バウゼ 1962-) の音は、素早い転換というのか
音の運び方が本当に流れるようであり、Coolな強さを感じ
Airmard (ピエールロラン・エマール 1957-) は、Liveによるものか
この曲の意外にゴツゴツした音塊の連続を愉しめる

管弦楽の伴奏に関しては、趣が全く違うのに
弾き手の個性に合わせた鳴り方をしている点では共通しているような…
ピアノと一体でありながら、その表情はまるで…上手く表現できませんね
Chandosは青白い火花の迫力。DGは、より熱のある華々しさで迫ります

私は個人的にBavouzet盤の方が好みですが
どちらが「よい」かは、決められませんね
とにかくある種の「強さ」を感じ取れる両盤です

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せばすてぃあんさんへ

Bavouzet, Aimard 両盤の対決は
レーベル (Chandos, DG) の対決の趣もあります
醸し出す雰囲気は、昔からの2レーベルの印象です

館野さん (2005年、プロコの4番の独奏が圧巻だった)
のCDは見つからなかったのですが
BISから永井幸枝さんという奏者が
両手、左手両方の録音を出していますね (BIS-CD-666)

はじめまして。

この両者のCD気になっていたんですよね。
ついついコメントしてしまいました。
「左手~」は日本人では館野泉さんが弾いていたような...
うろ覚えですいません^^;
今度、バウゼ盤を聴こうかと思います。
どうもありがとうございました。
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