最近、この曲の私的人気が上昇中です

ProkoVnConcerto2.jpg
Prokofiev (1891-1953)
Violin Concerto No. 2 in G minor Op. 63
Genevieve Laurenceau (violin)
Orchestre National du Capitole de toulouse
Tugan Sokhiev
Naive V 5256 (2010)

作曲の動機って、何だったのかって、結構重要かも知れませんね
この曲は、Prokofiev自身が誰かを想定するのが初めではなく
自伝によれば、初演奏者となったロベール・ソータン
(Robert Soetens 1897-1997 長寿ですね!) のファンの依頼とのこと
ファンの依頼って一体どんな風だったのでしょうね…
当時の芸術家どうしの交流ってのも興味深いです

プロコフィエフは、ソータンと各国を演奏旅行もして
DebussyやBeethovenのソナタも演奏したみたいですが
凄い組み合わせというか…聴楽したかったなぁ

作品番号は63と、《ロミジュリ》の一つ前
(自伝でも、Op. 63の後すぐにOp. 64《ロミジュリ》に言及している)
番号50番台の作品とは、かなり雰囲気が異なって来ています
かと言って、晩年の作風ともまた異なる不思議な時期ですね

第1楽章の2つの主題は、パリ時代の晦渋さは遠のいていますが
それらを繋ぐパッセージには、過去の記憶が響いているようです
この曲以降顕著になって来る彼の音楽の傾向と
以前からの要素のせめぎあいがあるのでしょうか
ちょっと繋がりが唐突な感じもするのですが
それはこれからの聴楽に委ねたいと思います
急速な箇所では、第1協奏曲の面影が
展開部の音楽には、ヴァイオリンソナタ第1番の芽がある気もします

第2楽章のリズムも、何だか童話的で
この調子でずっと続いて欲しいとも思えてしまいます
ここは一つ3拍子ののんびりした空気に取り込まれたいなぁ
普段、忙しいと思った時こそ、このユルい感覚が必要なのかも…

この盤の奏者は、前にBrahmsのソナタで登場のジュヌビエーヴ・ロランソー
(当盤の楽隊の首席奏者でもある)
彼女の音は、いわゆる「美音?」とはちょっと違う気がします
録音の仕方にもよるとは思うのですが
擦弦楽器だということがよくわかる気がします

最近は録音の精度も上がっていますが
ヴァイオリンの音も、あまりに美しい録音が増えたのか
弦を擦って音を出しているということを忘れていることもあります
その意味でも、ちょっとハッとさせられるような新鮮さがあるかな
レーベルはBrahmsはZigzag-Territoires、今回はNaiveなんですが
これは同じ奏者が鳴らしていると納得できる感じです

Tempoは、この曲としてはじっくり鳴らしてる方でしょうね
(11:54/10:11/6:14) と、特に第1楽章が入念です
しかし、この曲は後期のプロコのキャラを考えた場合
パリ時代を背負ったパッセージを強調し過ぎて速くなるよりも
これくらいの方が音楽を理解し易いと感じます

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