ああ、気分が良い…

ZigzagBrahms.jpg
Brahms (1833-1897)
Sonates pour Violon & Piano Opus 78, 100, 108
Genevieve Laurenceau (violon)
Johan Farjot (piano)
Zigzag Territoires ZZT100802 (2010)

私的には、最近この3曲のCDがあまり出ていないと感じていました
そこに突然現れた感じのこの盤、まずジャケット…
Zigzag Territoiresにしてこの装丁、もう見た瞬間入手も同然というか☆
良い装丁というのは、その中に入って行きたい
そんな気持ちにさせてくれるものでしょう

絵のような写真のような、緑が緩やかな風に揺れているような感じ
空気の流れと時間を上手く切り取ったようなインパクトを持ちます
自分もその草の中に寝転んで、静かにソナタ第1番冒頭
ピアノの導入を聴楽している気分になりますし
ふと目覚めてみたら、第2番の冒頭が穏やかに聴こえる
そんな瞬間も体験してみたいなぁ

しかし、改めて注意して聴楽してみると
ヴァイオリンとピアノの響きのぶつかり方が絶妙ですね
特にピアノは弦の旋律に対して、半音階的というのか
かなり微妙な複雑さを持っていて
それがまた音楽の陰影を豊かにしているようです

しかし、第1番を作曲した当時のBrahmsは、45才
この年齢にして作品のこの落着き様は一体何なのか…
もしかしたら、平均寿命のことを考えたら
今と比べての当時は、当然短い人生だったと思います
よって、今の私たちよりも当時の人は「早く大人になる」のでしょうか
幕末維新、明治時代の肖像写真を見ていると
年齢にしては重厚な感じがすることを思い出しました

Vnは、Genevieve Laurenceau (ジュヌビエーヴ・ロランソー)
最近、またこの1980年前後生まれの弦楽器奏者が賑やかな気がしますが
この世代の人たちが、先達の例にならって
大作曲家の名曲を録音してくれるようになるのが楽しみです

重みを感じるJoan Farjot (ジョアン・ファルジョ)のピアノの伴奏で
その上に安定感のあるLaurenceauの音色が流れるのは
なかなかの贅沢な気分になれるのです

ジャケット装丁、音色、テンポそのどれもが
タイト過ぎない、適度な穏やかさを保ちながら流れて行く…
ここでまた、ジャケットの基調色が緑色ということを考えてみるのですが
BrahmsのCDの装丁って、なぜかモノクロや茶色系の渋めの印象です
しかし今回は、この緑色が、Brahms風の一抹の「寂しさ」よりは
どこか心地よい休息の気分をもたらしてくれるように感じられます

コメント 0

新着記事一覧