22才女子が練りに練ったバラード   ショパン

久々に個性的な解釈のChopinを聴楽したと思います

LaSalleballadechopin.jpg

Chopin (1810-1849)
Ballade no. 1 in g minor op. 23
Ballade no. 2 in f major op. 38
Ballade no. 3 in A flat major op. 47
Ballade no. 4 in f minor op. 52
Lise de la Salle (piano)
Naive V 5215 (2010)

今までの投稿を整理していないので?なんですが
もしかしたらChopinの曲について書くのは初めてかな

ショパンの曲をまともに聴楽したのは
意外にもClassical趣味も20年目を過ぎた頃でしょうか
三十路も半ばに差し掛からんとする時期でしたが
NaxosのIdil Biret15枚を聴了したのが嚆矢だったか…
(Naxosは曲を知るという点では非常に便利なレーベルでした)
一台の楽器が織りなす世界にも耳を向け初めたあたりです

今回登場の奏者はLise de la Salle
(リーズ・ド・ラ・サール 1988-)
デビュー盤のRachmaninov と Ravel (Naive) を店頭で見かけた時は
まだ彼女は14才!。内心「子供物真似のど自慢か?」と思ったものですが
(確かに初期は「指の回るのが愉しいっ☆」って感じは許されるでしょう)
いや今はもぅ、ちょっと同世代の中でもかなり際立ってると感じます

これまで、曲集全体の録音ではなく、得意の曲に重点をかけたような選曲
(今回の盤までは、曲集全曲は Ravel の Mirroirs くらいか)
Naiveとしても大事に育てたい人なんだということがわかる気がします

彼女は今回珍しく同一ジャンル(バラード)を4曲全て収録しています
これが今回のリリースでちょっと珍しいなと思った所なんですが
聴楽してみて、これは4曲まとめて録音する意味があるんだと思いました

全4曲の演奏時間は番号順に(11:14/8:20/8:00/13:54)です
とにかくじっくりと弾いているという感じで
一息つこうという部分では、たっぷりと間合いを取っています

各曲に共通している取り組みとしては
静謐の部分と、情熱的になる部分のtempoが対照的で
その繋ぎの部分で少しずつ速くして爆発して
少しずつ緩くして、静けさを取り戻して行くという流れが一貫している
こういうのがはっきりわかる演出は、ちと今まで聴楽した記憶がありません
一般に言われる、パッセージ毎のrubatoは殆ど感じられない代わりに
曲の構成部分ごとの緩急に勝負をかけていると見ます

「こんなのChopinじゃない」と思う人もいるかと思いますが
(リリースして短期間の内に結構中古屋さんで目撃したので)
私は凄く面白いと思いましたね

録音というのは、不思議なものですね
彼女の盤は5枚目ですが、4枚目との間に約4年のブランクがあります
それまでの、クリアな音響でサラッとなぞる感じも好きでしたが
4枚目のMozart & Prokofiev で少しtempoの面で「じっくり」が出始めて
今回のChopinでは、練りに練ったのでしょうか
進む方向が何となく明瞭になりつつある感じがします
ちょっとこれは…、楽しみな人が出て来たなぁと、何か嬉しいですよ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR