第2交響曲の記憶 Part 1   プロコフィエフ

日本の暦だと、初演は大正14年。Classicalの発想だとつい最近の印象です

kitajenkoProkofiev.jpg

Prokofiev (1891-1953)
Symphony No. 2 in D minor Op 40 (1924/1925)
Gurzenich-Orchester Koln
Dmitrji Kitajenko
Phoenix Edition 137 (2005)

私がProkofievの交響曲として初めて認識したのは、この第2番です
かと言って、聴楽がその認識の端緒という訳ではありませんで
視覚的な情報からなんですね

たしか1979年に、改訂成った「名曲解説全集」(音楽之友社)
第1から第3巻(交響曲)を父親に購入して貰ったのですが
発売前のレコ芸誌の宣伝には、Prokofievの全7曲を収録とありました
その時点で、Prokofievはかなり関心の高い人だったんですね

当時、毎晩のように適当な頁を開いては楽しんでいた記憶があります
読み物として面白い本でしたので、これらの解説本が
私が多数の作曲家に馴染んだきっかけとになったと思います

第2交響曲に関しては、伝記中の「鉄と鋼でできた」という印象的な文があり
それに拍車を掛けたのは、解説全集の譜例でした
第1楽章の第1主題の衝撃度と言ったら、当時としてはかなりのもので
主題後半の思い切った大跳躍の連続は、楽譜の記号という点でも
かなり異様なものだという感覚を、当時中学生だった私は抱いたのでした
(デザインとしても美しいのではないか…なんてね)

オクターブ以上の音程の差がある旋律(?)をかなりの速度の中
しかも強奏で鳴らすというのはどういうことか知らん?
Prokofiev、かなり「イッちゃってるなぁ」というイメージです

第2主題は前のものとは全く対照的で
主に2分音符と全音符の組み合わせで、しかもトリルが付加されている
扱う音域は狭くとも、臨時記号を伴ったゴリゴリ押して来る印象のそれは
第1主題とは異なる怪異な佇まいを増大します

でもって、本では次のページに載っている第3主題ですが
これは先行2主題と比べると臨時記号が全くない!
「ロシアの旋法的な」という記述のみでは、なかなか想像は困難です
名曲解説全集第3巻の最初の方に登場するProkofievですが
この第2番のページは、何となく不気味でどす黒い印象を感じていました

渾身の力を振り絞って、大管弦楽が唸りを挙げて聴楽人に襲い掛かる
とにかくは力と熱気の充満した中、尖鋭な音響が煌めき続ける大工場…

LPによる初聴楽は1980年の夏になりました
Rozhdestvensky指揮モスクワ放送響の全集(分売)
Martinonの全集は当時Out of Stockである以上は唯一の存在です
Classicalの聴楽開始後1年も経たないこの頃
その後の聴楽生活を左右するような音盤が再発売になった…
聴楽って、偶然が重きを占めるんでしょうけど、面白いことですねぇ

A面は第1番が最初に収録され、最後のトラックが第2番の第1楽章
かねてより、注目だった曲の音響が己の耳に到達する
平和で喜遊的な第1番の最後の音が消え
第2番の最初の音が鳴るまでの無音中の緊張を
今でも思い出すことが出来ます

それまでBeethovenの交響曲に慣れ親しんで来た私の耳でしたが
それを根こそぎもぎ取られるような、物凄い風圧を感じたものです
聴楽前の期待と、実際の間にギャップのない数少ない作品です

もう30年も前の話になるんですね
遂にProkofievワールドの「正門」を開けた時でした…

(続く)

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