超強力自作メガミックス   バルトーク

苦手曲から、最高の曲になった珍しいケースです

BoulezBartok8CDS.jpg

Bartok (1881-1945)
Concerto for Orchestra
Chicago Symphony Orchestra
Pierre Boulez
Deutsch Grammophon 00289 477 8125 (1992)

Bartok (バルトーク) は、Prokofievと同時代人と言えます
創作の点で、多少は恵まれていたかも知れません
Prkfvの場合は、創造の芯は侵されなかったと思いますが
どうしても体制を意識しないではいられなかったでしょう

Bartokの場合は、己の道を突き進んでの苦境でしたから
本人の創造の源泉はもしかしたら安定していたかも…

《管弦楽のための協奏曲》、突き放したような抽象的な表題
Classicalを聴楽し始めた頃、FM番組の中に
注目の小曲を発見し(確かラコッツィ行進曲)
その前にこの曲があったのですが、小曲1つのために
40分間ひたすら我慢した記憶があります
今思えば、宝の山に気づかずにいた訳ですね。懐かしい

荒々しいというか、ほの暗い無骨な音響の衝突
次第に音を集積させることによる灼熱の瞬間の演出
突如として出現する「歌」にハッとさせられます

私のClassical聴楽は、古典浪漫の佇まいとはまた別の
20世紀の音の運動に対して感激するというのか
そんな部分から始まっているようです
しかもこれからもずっと続きそうですね

第1楽章の、しなる鞭のような弦楽器で強奏される主題
楽章後半の押し寄せるような金管群の大合唱
ハープや小太鼓の印象的な鳴り…
最晩年の「超強力自作メガミックス」みたいな賑々しさです

特定の楽器を剥き出しの状態で豪快に鳴らす点で
同時代のProkofievよりは
やや遠くTchaikovskyの響きが見える気もします

個人的に最高の瞬間は、第5楽章終盤での
やる気まんまんの金管群の大ファンファーレに続いて
小太鼓のクレッシェンドが入って来るところかな
強くグーを握ってしまうというか
思わずの感情の発露として、大笑いしたくなる箇所です

極端な洗練、大げさな変形…、それらと無縁に感じる
しかし余裕と力溢れるBoulezの指揮とChicagoの鳴りっ振り
独自の地所を完全に確立しているとしか言いようがありません

Bartokの作品で「スカッ」とするのは珍しいのですが
何とも怖そうな顔つきで「たまにはそうなるのも、まぁいいだろ!」
そんな風に言われているようで、ちょっと嬉しい気がします

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