何とも清新なジャケットの中身は、熱い音楽が…
その熱さは、単に音だけが原因ではないようです

CSOR9011004.jpg

Richard Strauss (1864-1949)
Ein Heldenleben
Chicago Symphony Orchestra
Bernard Haytink
CSO Resound CSOR 901 1004 (2008)

さて、私もChicago Symphony Orchestraと聞けば
ある種の印象を持っています。「大きな音がする」というやつ
もっともこれは、雑誌等の受け売りがほぼ全てですが…

しかし、出ているCDは、その力量を誇示するようなのが多いかなぁ
77年録音の、Abbadoが指揮したProkofievのスキタイ組曲(DG)が出た辺りは
「これからこの楽隊を聴楽することが増えるかな」と思いましたが
Baremboim時代は、私の作曲家の嗜好とちと違いまして、疎遠でした

近年、メジャーオケはメジャーレーベルからという道は衰退して
自主制作が存在感を増して来ていますが
大会社の喧伝から、シンプルな自主発売へと時代が変わる頃
またCSOに戻って来たような気分ですね

むやみに全集化、という観点でなく、経営上の戦略も当然あるでしょう
「俺(私)達の一番いい音を聴楽してくれ(してね)」みたいな品揃え
これからを見守って行きたいと思いますね

さて、私の大好きなEin Heldenleben (《英雄の生涯》)ですが
これが超ベテランHaytinkの指揮で聴楽できるのは、本当に幸運です
細部がどうのとかでなく、曲の存在全体をドンと投げかけられるという感じ
その衝撃を感じつつ、後から自分的な細部を愉しめば、それでよいのかな

ナンだかんだ言っても、《英雄の戦場》を、いつでもときめいて聴楽していますが
今回の印象として、「指揮者の指揮を見て楽隊が鳴らしているな」というような…

どちらかというと、今までは、音を耳に入れていても
それが鳴っている場の空気というのは、強く意識されていなかったようです
とても綺麗な音、破綻のないテンポ…、それはそれで素晴らしいものです

当録音は、Liveです。そのLive感の特徴の一つを知った満足感があります
数分の、数十分の一の短時間に、微妙な空気の緩急を感じるのですね
指揮者の指揮棒の動きには、多くの奏者による追随がありますから
正に棒に導かれて音が鳴り響いているという
何というか、非常に熱いものが耳に届きます

なぜ今回、そんな風に思ったのか、原因はわかりません
当日の会場の空気も録音したスタッフの職人技に圧倒されました

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