「廃盤」…、この憂鬱なるもの

ClassicalのLP、またはCDに入れあげている皆さんならば
「廃盤」という壁にぶつかったことのない人は、おそらくいないでしょう
正に「己の希望が完膚なきまでに打ち砕かれる瞬間」です♪

雑誌に購入予定、または希望盤の「廃盤」を告げる記載があった
人づてに「聞いた」、または「聞いてしまった」
店頭で、店員さんに「宣告されてしまった」
いろいろな形で、この現実に立ち向かわれた…
正にこのような方々の歴史ですな

私の「宣告」体験は、まだ駆け出しの頃でした
当時としては、非常に珍しいClassical系のムックを図書館で借り
読みふけった記憶がありますが、このムック
当時(1979年前後)の、主としてClassical指揮者界を扱ったもので
まだAbbadoやOzawaは新進の、というか洟垂れ小僧扱いで
ページ半ばに特集され、巻末には有名作曲家のLP名盤コーナーでした

それこそ、もう紙が破れるような勢いで読んだ読んだ、また読んだ
BrucknerやMahlerの名前を知ったのもその時で
「なぬ!交響曲1曲で2枚組なんてあり得ね~☆」とかね(苦笑)
学校から帰ってもロクに宿題もしないで熟読を重ねていたのでした
「俺も翁になったらBrucknerだな」なんて、気持ち悪い老成中学生でした、ね
(なかったことにしたい事実だ…)

にもかかわらず、注目したのは、やはりProkofievのLPを紹介した
実に短い記事でした、そこにはMaazel指揮のRomeo and JulietのLPが!
しかもDeccaの誇る国内盤SLA企画のなんと3枚組¥7500ではありませんか…
誕生日が迫っていた私は、ひとつ企んでみました。「こいつをGet!だ」ってね

当時の私は「Prokofiev→3枚組→すぐ廃盤」なんて図式を知るはずもなく
喜びに胸を轟かせつつ、店頭を回るものの「ない!(怒)、ない!(焦燥)」
当時15才目前だった私には、店員に盤の「その後」なんて尋ねる勇気はないっ!
だって見るからにBrucknerを聴楽しまくってそうな怖いおじさん達がいるんだもん
(しかも大勢!)。レジになんて近寄るのも至難の業でした

しかし、誕生日を控えた直前の週末
ほぼ万策尽きて盤の安否を尋ねた、石丸電気2号館(当時)の店員さんは
淡々と、しかし中坊の私に対して優しく回答してくれました
横にいた父親が「全く手に入れるのは無理なのかな?」なんて聞けば
「カタログには掲載されていませんね~、お店をしぶとく回っても困難でしょう」



「困難でしょう、困難でしょう、困難でしょう、でしょう、しょう、ょう、う…」
私の頭の中に来訪した虚無感、絶望、哀しみ…
とか言いつつ、実際には悲しみに打ちひしがれつつ
誕生日のプレゼントという稀有の機会を逃すまいぞ!
とばかりに、Rozhdestvensky指揮の、当時再発間もないProkofiev交響曲全集
(LP単売、1枚\1500)をGetして、Classical趣味から乖離することなく
現在に至る、と言っても過言ではありません(大袈裟)

William_Shakespeare_portrait.jpg

私は当時Shakespearの戯曲なんて読むはずもなく
「おぉMaazel盤、なぜあなたは廃盤なの?」等の名台詞も全く知りません
3年後の1982年に、3枚組\5400のMid Priceにて再発売の折は飛びつきましたが
最初の体験が薄れることは、今もないのであります!(苦笑)

コメントの投稿

非公開コメント

聴楽記では「作曲家の系統」と「買物体験の系統」と、まぁ2本立てですね。
あまりCDを持っていないので、あまり書くと、すぐネタがなくなるんです(笑)
「雑記」の方は余興みたいなもんです。

何処かで読み…聞き覚えのある台詞回し!
それだけ若い時に受けたショックが伝わってきます。
音楽の事を論じてる時と違う印象で…
ただ音楽の事を論じてる時が自然ですね。
プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR