街の歌  ベートーヴェン

夕暮れ時に燈下に漂う音楽を堪能します

beethovenOp11.png

Beethoven (1770-1827)
Piano Trio in B flat major Op. 11
The Frolestan Trio
Hyperion CDA 67466 (2003)

私の室内楽志向はいつ頃から始まったのかというと、かなり新しく
21世紀に入ってからのことになりますね。まだたったの10年!
それまでの管弦楽に比重の高い傾向から、なぜでしょうね…

いろいろな要因はあるのでしょうけども
一つ一つの楽器の音を堪能したい…、これが大きいと思います
何の伴奏もない独奏楽器の音、それも豊かに感じると思い始めた時…
もしかしたら、本当の音楽鑑賞の開始から、たったの10年になるのかも…

曲には《街の歌》というニックネームがついていますが
これを《町》と書かないのが非常に奥ゆかしいというか、嬉しいんです
《街》という文字が、単に面積の広さと、空間の拡がりを感じさせるんです
そこを動き回る人の雰囲気や喧騒、それらを全て包み込んだ存在
そんな取り留めのない気分を連想させて、ヨイのです

曲想は、至って気楽なものと聴楽しました
Beethovenの若い頃の作品で、随所に骨太さを感じるのは可能ですが
音楽が少しずつ、一部の人の暇つぶしから
より多くの人に聴楽される時代の空気、そんなものを感じさせるのです

日暮れ時、かと言って暮れ切るとも言えない微妙な薄暮の一時…
街の灯がともる頃、目抜き通りから一つ外した場所で始まる奏楽
いつの間にかそれも済み、楽師は何だかんだ言いつつも飲み屋さんへ…
全くもって何も起こらないけれど、別にいいんじゃないか的日常
闇は少しずつ濃くなって行く、でもそれは寂しさだけを意味しない…
通りの人出は減りつつも、そこかしこで上げられる静かな乾杯

Beethovenも、好きなワインをちびちびやりつつ、外を眺めていたのかなぁ…

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