草陰の小径にて  ヤナーチェク

暑い日の続く中、この曲集に和む時間があります

pechokovajanacek.jpg

Janacek (1854-1928)
On An Overgrown Path (Book l, ll)
Slavka Pechocova (piano)
Praga Digitals PRD/DSD 250 266 (2009)

《草陰の小径にて》、この表題を目にしたのは、かなり前になります
まだClassicalを聴き始めて間もない頃ではありましたが
心に何か強い印象を刻んだ言葉でした

まず《道》ではなくて《径》という字であったこと
前者は、かなり包容する意味の範囲が広く
本当の細道から都心の大通りまで想像できてしまいます
後者の方に、どこか心打たれるものがあったのだと感じています

普段は、うるさい現実の世界で動き回っているのですからね
自分の目にしたタイトル、聴楽した響き
そこら辺くらいは、好きにさせてくれという…、ハハハ

初聴楽は、Rudolf FirkusnyのDG盤
そして、SciffのECM盤を経て、ここに至ります

静かな…、穏やかな…
強くはない日差し、または薄曇りの空
どことなく寂しいような、不思議な気持ちになったものです
Book l は1903年、21才で病をえて亡くなった娘への想いが残されているらしい

作曲者の心の中には、いろいろな気持ちがあったかも知れない
娘との全ての記憶を俯瞰した音楽は
また見事に季節感や先入観から乖離した音楽として独立したようです
上に書いたことを考えつつ、私はまた私の感覚、感情を持って聴楽しますが
聴楽して何かを思う自由の存在。これが、音楽鑑賞の良いところですね

私は第1曲のOur Eveningsに誘われて、ちょっとした散歩に出ているようです
辺りを見るともなく眺めつつ、ゆっくりと歩く…
道端の草の葉の上には、さっき降った雨の粒が残っている
曖昧な曇り空の下にあって、その雫は白く静かに視界に入ります

結構面白いと思ったこと、内心「すげぇ」腹の立ったこと
思い出したりするのですが、それにこだわるのもすぐに面倒になる…
また静かにどこかに適当に視線を合わせながら歩いている

Slavka Pechocova、初めて名前を知るピアニストですが
気紛れにテンポを弄ぶことなく、淡々と進めています
こういう音楽は、聴楽する者に対しては
楽器を操作する情景を想起させてはいけないのではないか…
そういう風にも思ってしまいますね

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