休日の遅い午後に…  ブラームス

どこからともなく流れて来る、この響き…

cassardbrahms.jpg

Brahms (1833-1897)
Trois Intermezzi op. 117
Philippe Cassard (piano)
Accord 480 3412 (2009)

op.116からop.119までの4作品が1枚に収録というのは
もうこれ以上はないというくらいの贅沢だと思いますね
私的には穏やかな休日の午後、静かな公園のベンチに座って
気に入った本を読むような感覚が持てますよ

特にop. 117の第1曲は私のお気に入りの一つなんですが
曲の最初から最後まで切れることのない音の流れの中で
緩やかな起伏が過ぎて行く…、この感覚が他では得難いのですね

「回顧の情」、「癒し」や「慰め」という言葉で括るのは陳腐な気がします
人間は、未来を写真で撮ったかのように見てくることは出来ません
記憶にあるのは必ず過去のことですが
それらを思い起こしているのは、当たり前ながら「現在」です
過去の懐かしい思い出に対して流れているような音楽でもないと感じます
かと言って、未来を予期してもいない
「今ここ」というか、現在の自分のために鳴る音楽なのかなぁ…

過去に汚されてもいず、未来の不安に変形させられてもいない
最初の和声からして、あれほどに透明に耳に響くのは
今のこの瞬間を切り取って流れている音楽だからなのかも知れない、かな(苦笑)
現在の瞬間に心の中にある最も清浄な感覚を音にしたら
このop. 117-1のようになった、というところでしょうか…

ブックレットの中にある小さなBrahmsの写真は、とても味があります
お茶のカップを手にして、左手には煙草かな
座っている背後にある森(林か?)の中に引き込まれてしまいますね
その中を散歩している感覚にいつの間にかなってしまう…
私の目に映る景色はカラーながら、所々モノクロになっている部分がある
その理由はわからないけれども、さして気にもせずに歩いて行く

Cassardのピアノは、寸分の狂いもなく楽譜を音にした、というのとは少し違うかな
時おり、はかなくも絶妙なtempoの崩しをいれていて、ハッとしますが
聴楽の夢うつつの中で、時おり日常の景観と音が目と耳に認識されるような感じです


このCDには、トラック毎の演奏時間がどこにも書かれていないのですが
時間を念頭に置いて聴楽するのは無粋と言われているような気がします。ハハハ

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