古楽系レーベルからの意外なアプローチ☆   プロコフィエフ

Cypres と言えば、どちらかと言えば古楽系のレーベルですが…
なぜかここは以前、ヴァイオリン作品集も出していますね☆

ProkofievCypresPianoSonatasA.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノソナタ第8番 変ロ長調 作品84 Piano Sonata No.8 in B-flat major op.84 (1944)
ステファーヌ・ギンズビュール Stephane Ginsburgh (piano, 1969-)
シプレ Cypres CYP1674 (2013)

未知のアーティストを聴楽するというのも、この趣味の醍醐味の一つ
しかし、いきなりピアノソナタ全集とは!
本人のHPを見ると、ベルギー出身の現代音楽のスペシャリストですな
レパートリー的にはプロコフィエフは、ちと古い世代になりますが
音楽史の過去の莫大な遺産と伝統を引き継ぎつつ
それに抗い続けて暴れまわるような生涯だったプロコフィエフ
ピアノソナタにおける音楽史上の様々な要素の融合に興味か何かが?

今回の全集に関しては、第5ソナタの改訂版 Op.135が抜けております
現代音楽の名手は、原典版 Op.38の前衛性を重く見たのでしょうか
もうすぐ出るドノホー氏のソナタ全集完結編も(Somm)Op.135が抜けています
プロコフィエフは、晩年に限らずいくつかの作品で
改訂に際して新しい作品番号が与えられていることから
おそらくは別の作品という認識があるのでしょう
個人的には両方録音して欲しかったかな☆

シンフォニエッタ Op.5→Op.48
(ピアノ協奏曲第2番 Op.16 WW1の戦災により焼失。マイルド(!)に書き換えた?)
ピアノソナタ第5番 Op.38→Op.135
交響曲第4番 Op.47→Op.112
チェロ協奏曲 Op.58→Op.125
交響曲第2番 Op.40→Op.136

ちなみに歌劇《炎の天使》 Op.37→交響曲第3番 Op.44や
バレエ音楽《道楽息子》 Op.46→交響曲第4番 Op.47といった
素材を別形態の楽曲へ転換というのもありますね。いや面白いっ☆

今回のソナタ第8番の演奏ですが、十分に堪能させて頂きました
奏者は現代音楽を得意としているという先入観から
何か仕掛けて来るように思いましたが、なかなかどうして正攻法!
くっきりとした造形で全体をまとめていると感じました
聴楽した限りでは、実に堂々と主旋律を鳴らし
ピアノという楽器の無骨さを強調するような趣です
(アクション?であろう微かなゴソッという音等、雰囲気満点)
特に低音の響きは独特の味わいがあり
深く重く、しかし煌びやかな高音とも不思議に溶け合う…☆
1976年製のスタインウェイということもあるのでしょうかね

ピアノの録音を聴楽するという、それ以上のことを考えさせられる…
楽器製作の年代とかも、いろいろな要因によって
耳に届く音の趣に影響を与えるのでしょうね

第3楽章の大詰めでも、心配していたインテンポを見事に保持
指が打鍵すべき鍵盤の隣に僅かに触れているようにも聴こえますが
実演にしても録音にしても、この曲の場合は完璧に演奏することは
歴代の名手にも困難と思われることを考えると
演奏の記録として実に気迫のこもったものと感心してしまったのでした☆

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