変なのに颯爽としている…  プロコフィエフ

こういう曲もありますよ、ということで…

518.jpg

Prokofiev (1891-1953)
Sonata for Two Violins in C major, Op. 56 (1932)
Veronika Jaruskova (violin), Eva Karova (violin)
Supraphon SU 3957-2 (2009)

ピアノ伴奏の2曲のソナタの影に完全に隠れているというか
「そんな曲もあったのね」という印象の曲なんですが
(演奏時間も15分程度ですし)
Prokofiev謎の創作時期とも言える、ソ連復帰直前の作品です

彼のOpus 50番台は、新しいハーモニーを求める苦労が見えるような…
それまでの斬新さを更に上回るものを求めないといけません
不思議にも形式は全くもって従来の伝統から外れずに
しかし、何か別の世界を渇望するような趣が感じられます

「こんな風にやっては駄目だ」という意味で
他人の作品に触発された作曲であると、自伝にはありますが
新しい創作のためにもがき続けたパリ生活で
やはり挑戦的な姿勢だけは全く崩れないというのが彼らしいなぁ
かつての麒麟児、良い意味での万年青年Prokofievの面目躍如です

一体これがハ長調?という開始。でも短調では断じてない
沁み込んで来るような、しかしカラッとしているような?不安定さ
(これは「はかなさ」という言葉も当てはまるかも知れません)
これは作品の規模はどうあれ、この時期の作品の通奏低音のようです

Prokofiev独特のカッコ良さ、颯爽とした感じ
それが何やら開けっ広げに見えて不透明なパリの空気の中
全く奇天烈としか言いようのない加工をされています
親友Miaskovskyも「どちらかというと奇妙な曲」と…

急速楽章である第2、第4楽章は
現代の電気自動車のように、何やら小回りの効く変な気持ち良さ…
「変なのにカッコいい!」
「変なのに颯爽としている!」
2010年の今から聴楽すれば、最大級の賛辞なのかも知れません

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