ベートーヴェンのピアノソナタの中では、とにかくイチオシ☆
30番31番32番ももちろんいい曲ですが
やっぱりこの第21番に戻って来てしまいます。(あと《熱情》もね☆)

個人的に過去に自分で演奏可能「だった」のは
習っていた第20番のみです。ハハハ


BavouzetBeethoven2.jpg

ベートーヴェン Ludwig Van Beethoven (1770-1827)
ピアノソナタ第21番ハ長調 作品53 《ワルトシュタイン》
Piano Sonata No.21 in C major Op.53 'Waldstein' (1804)
ジャン-エフラム・バウゼ Jean-Efflam Bavouzet (1962-)
シャンドス Chandos CHAN 10798 (3) (2013)

購入及び聴楽予定が全くなかった盤なんですが
(進行中のピアノソナタ全曲録音シリーズのPart2)
先日、某タワーレコード店舗ののクリアランスセールに入ってまして
通常価格5173円だそうですが、税込790円にて購入しました
?と思ったのは、通常価格で売られている棚に同じ商品があったことかな

もしかしたら、同じ商品でも仕入れた時期によってクリアランス対象に
なったりならなかったりするのか…、ちょっと考えにくいですけどね
客としてはラッキーだが、単なる間違いということもある
(すみませんが、こちらの間違いでして…、なんて萎えるなぁ)
シャンドスは大幅なバジェットセールを滅多にしないので嬉しいっす☆
ボサッとしてないで注意して棚を眺めている人へのご褒美かも!?

この曲の演奏のポイントは、やはり第1楽章提示部でしょう
第2主題の末尾から急速な展開となり16分音部の高速パッセージが切れ
「シシ♯ソミミミシソ-シシ♯ソミミミシソ」の箇所ですが
ここは、かなりの名手でも、ちゃんと再現出来ていませんね
この箇所だけがインテンポ保持を失敗している録音が多い

ここを速めのインテンポで駆け抜ける録音を初めて聴いたのは
ポリーニの97年録音 (DG)でしたね。今回改めて楽譜を見ると、彼でさえ
当該箇所のスタッカートとsfは再現しているとは言えないかな
(もうポリーニ流の「爆走」というか「芸」ですな)
流れとか雰囲気としては最高ですね。他の殆どの演奏が吹っ飛ぶ

バウゼは彼なりのやり方でここを見事にクリアしていますが
楽譜を見ると、彼の方が楽譜を正確に再現していると思います
特に最初のシとミにあるsf (その音を特に強く)がよく聴き取れる
最初はポリーニの印象から「おぉバウゼ流☆」とか思ったのですが
何とこれこそが楽譜通りの再現なのですね
sfとスタッカートきっちり遵守すれば、名手と言われる奏者なら
ここは速度を落とさなくてもバンバン行けると思うのですが
そんな演奏には、なぜか殆ど遭遇したことがありません
いやぁ楽譜って面白いわ☆

録音の残響は控えめですが、ドライな感じかといえば、そうでもない
時折のアクセントとしての低音の打鍵が心地よく感じますし
第3楽章冒頭の超自然的なハーモニーも新鮮そのもの☆
力まかせにも、乾いた方にも、いずれの方向にも偏しない
バウゼのいいところが出ているなぁ☆
楽譜に忠実な演奏には頻繁に「面白みのない演奏」のフレーズがつきますが
ここまで自身を信じた演奏に徹せられると
そんな言い回しが低劣なやっかみのように思われて来ます
わずかに離鍵とペダリングの連携に時差を感じる瞬間がありますが
おそらく、セッションにおいて最高の効果を伴う演奏を採用したんでしょう

ポリーニの97年盤以降、その先を行くような録音が出ていませんでしたが
遂に出てきた快心の新世代録音と言えるかも知れません
お値段自体が元々高価なせいか、レビューはなかなか見つけられませんで
ホント、こういう時は資金を投入して自分で感想を考えてみないといけません
(今までもこれからも幾度となく失敗するんだろうなぁ…)
しかし、これだったら通常価格で買っても文句はないですね
(Part1が欲しくてたまらなくなって来た☆)

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