ロストロ指揮☆《イヴァン》《ネフスキー》   プロコフィエフ

この録音の存在自体は初出当初より知っていましたが
当時 (今もあまり変わらない) のレーベルの装丁の素っ気なさの影響で
今まで聴楽機会のなかったものでしたが
先日、幸運にも未開封状態の中古を発見し、即ゲット☆ (2200円也)

このジャケットのレイアウトは、今日だと下手すると「残酷」で発売できないかも
映画の持つ心の動きをよく表しているとは思います


RostropovichProkoIvan.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
聖譚曲 (オラトリオ) 《イヴァン雷帝》 作品116 
"Ivan the Terrible" Op.116 (Michael Lankester Version 1988)
クリストファ・プラマー (語り) Christopher Plummer (narrator)
タマラ・シニャフスカヤ (メゾ・ソプラノ) Tamara Sinyavskaya (mezzo-soprano 1943-)
セルゲイ・レイフェルクス (バリトン) Sergei Leiferkus (baritone 1946-)
新ロンドン児童合唱団 New London Children's Choir
ロンドン交響合唱団 London Symphony Chorus
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich (1927-2007)

交声曲 (カンタータ) 《アレクサンドル・ネフスキー》 作品78
Cantata "Alexander Nevsky" Op.78
ドロラ・ザジック (メゾ・ソプラノ) Dolora Zajick (mezzo-soprano 1952-)
ロンドン交響合唱団
ロンドン交響楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
ソニー・クラシカル Sony Classical S2K 48 387 (1991)

スラーヴァの指揮の価値は、作曲者と交流していた事実によって
ほぼ不滅のもの (リヒテルのピアノと同様) なのですが
謎に包まれた当時の作曲家の周辺が少しずつ解明されている中
特別な感慨を持って聴楽するのが醍醐味なのです

《イヴァン》には、マイケル・ランケスターという、耳慣れない名前がありますが
この録音の楽曲の構成は、彼 (指揮者) によるものです
ナレーション入りオラトリオの形式は、ムーティ盤 (EMI) で有名になりましたが
ナレーションを「イヴァン」と「第3者の視点」の2つに分けて
物語の進行が理解しやすくなっているのが最大の特徴です
(元になった映画の内容を知らなくても、理解が可能になる)

語りは、私は初めて英語のやつを聴楽しましたが
当版オリジナルの第3者視点の英語表現は、とても詩的で
視覚的な効果があります (話し手は気分いいだろうなぁ☆)
それから、合唱団に担当させているのだと思いますが
今までの録音では聴くことのなかった群衆のざわめきのような声もあります
このように手の込んだこの版は、成功していると思うのですね

1988年にマイケルさん指揮によって初演されたこの版を
ロストロ御大が採り上げたというのも、慧眼だと思いましたね
おそらく英語を採用したことが、この盤を目立たなくしているのだと思いますが
私はもう、とにかくOK☆です

この録音がされた前後のCDを聴楽した印象ですが
Sonyは近現代の録音があまり上手くない気がしています
(今まで今回の盤に手を出さなかったことの理由の一つでもある)
プロコに限らず、刺激的な旋律線や特殊楽器を埋没させてしまう感じかなぁ
あ、上手い下手というよりか、「Sonyはこう録る」というような
そういう風に録音するのが信条みたいな感じに思えるんですよね

当盤の聴楽も、そこが一番心配していたところなんですが
音楽が進行する上で、特に腰の弱いパートがないのにはホッとしました
特に小太鼓大太鼓が曲の雰囲気ぶち壊しに繋がることなく
LSOのパーカッションが水準のレベルで収録されていると思います
《ネフスキー》の木琴やベルも健闘以上の出来☆
ロストロ御大の合唱のコントロールは、節回しにちょっとした緩急の味付けがあり
(彼の指揮が気に入らない人は、その辺に抵抗があるんだろうなぁ)
その辺は実に「らしいなぁ」という趣です

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