「非情」の奔流   ショスタコーヴィチ

どんなに良い演奏を聴楽しても、時間がたつにつれて
書き言葉にしにくくなって行きますね
今日はちょっと前のものを一つ、2月の終わり頃の聴楽です


KitajenkoShostakovichComp.jpg

ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
交響曲第7番ハ長調作品60 《レニングラッド》
Symphony No.7 in C major op.60 "Leningrad" (1941)
ケルン・ギュルツェニィヒ管弦楽団 Gurzenich-Orchester Koln
ドミトリー・キタエンコ Dmitrij Kitajenko (1940-)
カプリッチョ Capriccio 49 545 (2003)

第1楽章出だしがとてもゆっくりとしていて
「これから先大丈夫か?」なんて思ったのですが、杞憂でしたね
この恐ろしいまでの着実ぶりで
第1楽章の超大型クライマックスを築いて行きます
音楽に込められているのは戦場の英雄譚ではなく、戦争の非情さの方
今まで聴いて来た中では「勇ましい感じでない感じ」が一番強い
戦争の主題で「もう止めてくれ」とすら感じるのは初めてだな
それほどの驚異的な音の波を打ちつけるのです

第1楽章ばかりが話題に上りやすい曲だと思いますが
曲全体で考えると、弱音で展開する時間の方が長いですね
時折訪れる緊張の間を美しい弱音が繋いでいて
(暗黒のなかから、ソロ楽器の呟きが聴こえるような趣)
冷やりとした空間を感じるというか、浸れる録音でもあります

第1楽章の終盤で「編集ミス?」と思われた箇所があります
一瞬、弱奏のヴァイオリンが脈絡なく立ち上がるように聴こえるのですが
先日、どこのブログか思い出せないのですが、例の箇所で
「ライブ録音のため、第1ヴァイオリンがフライイングしている」とありました
実際どうなのかは不明ですが、そう言われると、なるほどとも思います
まぁそんなことは、特にどうでもいいくらいの優秀な演奏ですよ

参考までに、私が今までに聴楽した3演奏のタイミングです
(27:13/10:51/17:55/19:34//75:33) Kitajenko (capriccio)
(25:30/11:03/17:03/15:18//68:54) Jarvi (chandos)
(26:24/11:27/17:26/15:59//71:16) Rostropovich (teldec)
第2楽章は、キタエンコが最速なのが面白いかな

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

quietplace

Author:quietplace
聴楽記へようこそ!
関心事を書きちらしています。

FC2カウンター
ブログランキング
以下のランキングに参加中です

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
日本ブログ村 PVランキング
よくわかりませんが、取り敢えず装着してみました。
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも

染のブログ
月別アーカイブ
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR