音が減衰して行く過程を聴く贅沢   ショパン

この録音が出たのは1990年頃でしたが
正に当時はこういう演奏が異端的だった時代だったのですね
今では、全く自然なパフォーマンスだと思うのが面白い


PogorelichChopin28.jpg

ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
前奏曲 作品28 Preludes op. 28 (1839-)
イヴォ・ポゴレリチ (ピアノ) Ivo Pogorelich (1958-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 429 227-2 (1989)

ちょっと前に「ピアニストが語る!」 (アルファベータ) と称する書籍を購入しました
この本は現役奏者のインタビュー集なのですが
その先頭に載っているのが、ポゴレリチの談話 (2005年と2013年) なんです
この人は若い頃からいろいろ身辺が賑やかな人ですが
話の内容は今まで知らなかったことが殆どで、なかなかに興味深く
これはこれで、よい年輪の重ね方なのかなと思った次第

読んだ直後で、中古店にて偶然、状態の良い彼の盤を発見しました
(彼のCDは意外に条件の良い盤の発見が難しい)
以前から何度か彼の盤は聴楽体験はありますが
それほど熱心な聴楽子という感じでもなく
今回のショパンは全くの初聴楽

収録は、この作品28のみ。と言っても演奏時間は45分12秒と
この曲としては、もしかして最長か?と思うくらいです
以前TVで聴楽したポリーニの実演 (於サントリホール)は
ビデオのカウンタを見た限りでは31分よりも早く弾いていまして
同じ曲でも15分も違うとは、いやはや…
ショパンの世界というのは、門戸が広いというのかな☆

短調の起伏の激しい曲に、非常に高速な演奏があるものの
叙情的な曲では、実に緩やかかつ説得力を感じるのは
同じ曲中でテンポの急激な緩急をほぼ全くつけていないことでしょうね
いわゆるエキセントリックな解釈とは正反対です

録音は、不思議な暖かみを感じる空間が作られていて
有名な曲で言うと、第7番は、1分6秒
第15番 《雨だれ》 では7分22秒の実に余裕の解釈の中
どこか「ずっと続いて行くような」静かな贅沢を聴楽させてもらいました

打鍵された音が、少しずつ弱くなり、微かになり
そして空間に吸い込まれて消える、その短い時間を愉しめる瞬間です

インタビューを読んでいると、彼らしいというか
やはり関心のある数曲にのめり込んで行きたい様子ですね
3年に1枚くらいは出して欲しいなぁ、とか思うのでした☆

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