盤石の低音に支えられた自由な幻想   シューマン

本ブログ記事では、初のシューマンです

LaSalleSchumann17.jpg

シューマン Robert Schumann (1810-1856)
幻想曲 ハ長調 作品17 Fantasie in C-dur op. 17 (1836)
リーズ・ドゥ・ラ・サール (ピアノ) Lise De La Salle (1988-)
ナイーヴ Naive V5364 (2013)

作曲の契機は、リスト提唱の「ベートーヴェン記念碑建立募金」へ寄付だそうで
最近発売された、ユンディ・リのベートーヴェン《皇帝》の録音に対して
この曲がカップリングされていた理由もわかって嬉しい気分です
(時々、「して脈絡は?」と思うような組み合わせに遭遇しますから)

ラ・サールのCDデビューは2002年の録音で、当時14才でした
今回の盤のジャケット写真はそれから12年後
当たり前ながら、大人っぽくて何だかクラクラして来そうですよ、ワハハ
レパートリがシューマンというのは、どこか意外な気もするのですが
この人は、演奏にしても録音にしてもかなり慎重のようで
実際に鳴らしている音が、華やかというのとは趣が異なる気もします
自分の音にふさわしい曲の選び方をすると言えるかも知れません

LaSalleRavelRachmaninov.jpg
こちらは、2002年のデビュー盤☆

3楽章からなる曲全体が、盤石の深さを湛えた低音に支えられ
現代ピアノの性能が生じさせる凄味を感じずにはいられません
この低音に支えられ、自由に展開する音楽は気紛れな印象なく
どっしりとした存在感を強烈にアピールしていると思うんです

シューマンの独奏曲は、私の聴楽機会は少ないのですが
(Op. 17の初聴楽は実演で、その時の感激がまだ記憶にあります)
ただ勢いで引っ張るのは困難な両端楽章の
微妙な転調によって移り変わる時間は
もう「楽譜の終始線が来て欲しくないな」と思わせるのに十分です

演奏時間は (14:11/07:38/10:11//32:00) と
これまた壮大な広がりを感じさせるもので
彼女の録音としては、ショパンアルバム以降から見られる
(特に第1楽章の14:11というのは、本当に独自の美しい世界だ!)
十分な余裕を持たせた確固テンポ運びをより強く感じさせられますね

個人的に聴楽の幸せを感じるのは
第1楽章の終結近く、静かに高音が周囲を照らす辺り
第3楽章の開始の緩やかな分散和音でしょうか
特に後者は、夏の夕暮れ近くに、散歩をしたり
窓を開けて読書する時に見える静かな景色
これを想像せずにはいられないんですよ☆


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