鮮やかに駆け抜ける自作自演  プロコフィエフ

蛇足ながら協奏曲は、私の誕生日に録音されていました

prokopearl.jpeg

Prokofiev (1891-1953)
Piano Concerto No. 3 in C major, Op. 26
Sergei Prokofiev (piano)
London Symphony Orchestra
Piero Coppola
Pearl GEMM CD 9470 (1932)

他の収録独奏曲は、以下の通り(録音1935)
Visions Fugitives Op. 22, No. 9, 3, 17, 18, 11, 10, 16, 6, 5
Suggestion Diabolique Op. 4-4
Conte de la Vieille Grand'mere Op. 31-2, 3
Sonatine Op. 59-2, 3
Gavotte (from the 'Classical Symphony') Op. 25, Etude Op. 52-3
Andante (from sonata No. 4 Op. 29), Gavotte Op. 32-3

私がこの演奏を初めて聴楽したのは、割合と早い時期でして
1980年の秋くらいでしたね。東芝EMIのLPでした
近所の町のレコード屋さんでしたが
そのお店は、当時には珍しくClassicalが結構置いてありました
当時中学生の私の妙ちきりんな注文を、店のオヤジさんは
快く(?)とってくれたと思うのですが、ハハハ

ここでは、いろいろな景品(カレンダーとか)を時々もらいまして
初期の聴楽史を支えた私的世界遺産であります
さすがに現在はレコードを売るだけでは難しかったのでしょう
レンタルビデオ屋さんになっております

さて、何しろ「プロコの自演」ですから、私の昂奮も高潮また高潮
針を落としてみましたが、何やらプツプツと嫌な音、故障か?
そう、これは私のMonoral初聴楽だったのです
「奥行きが全然ないじゃん!」
「音がぼやけてるじゃん!」
「プツプツうるさいじゃん!」
数分前の期待感は完全に雲散霧消してしまいました(苦笑)
記録としての貴重さとかは、15才には理解しろと言っても無理でしょう

ただ、我慢して(笑)数回聴いてみて思ったのは
この演奏の快刀乱麻さ加減でした、ここまで自由奔放の演奏は
おそらく空前絶後でしょうね。本人自演ですから
まぁ当たり前のことなんですが

演奏家が、ある作曲家の作品に向かうとき、いろいろ考えるでしょう
作曲の過程とか他の作品とか、それまでの他の奏者の演奏とか
自作自演って、そういうのが全くないんですよね
Prokofievがもう管弦楽なんか、あまりお構いなしにグイグイ飛ばしている
そんな雰囲気がもう強烈に「プツプツ」の向こうから聴こえて来ます
グングン速度を保ちながらも、ピアノをたっぷりと鳴らしているのが
本当によくわかりますねぇ
(このことを理解するのに、私は30年近くかかりましたが…)

一つの名人芸だ…

当時の録音、記録技術の問題もあるのかも知れませんが
演奏時間は、驚異的に速いですね (8:20/7:40/8:31)
特に第1, 2楽章は本当に速いですが
現代の奏者たちが、かなり楷書風に明確に鳴らしている部分も
Prokofievは流れるように、しかし強烈に進行させています

「鋭角的に」「メカニカルに」とよく言われるProkofievの曲を
意外にも本家本元がそういう風には弾いていないのが面白いですし
逆に後世の演奏家たちが、本家にあまり倣っていないというのも不思議です

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