ヘッドフォン装着による、久々の流し聴きでない聴楽です

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チャイコフスキー Piotor Ilyich Tchikovsky (1840-1893)
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Piano Concerto No 1 in B-flat minor Op. 23
デニス・マツーエフ (ピアノ) Denis Matsuev (1975-)
マリインスキー劇場管弦楽団 The Orchestra of the Mariinsky Theatre
ワレリー・ゲルギエフ Valery Gergiev (1953-)
マリインスキー Mariinsky MAR0548 (2013)

マツーエフを聴楽するのって、意外にも初めてなんですよ
彼の録音評はその「馬力」を強調しているものが多い気がしますが
確かに馬力が感じられ、それもかなりハイレベルでしょうし
独特のオーラも強く感じるのですよ
さすがに1998年のチャイコン覇者ということはあります

カデンツァ部に限らず、ピアノに主導権がある箇所は
音の圧力を強く感じるような迫真力があり
会場にいたら、思わず身を乗り出したくなるような感じかな

決して速度で圧倒するような感じはなく
曲を愉しむという面の他、「人間対楽器」という印象もある
楽器の方も、デニスの打鍵力にとことん付き合うというか
結果、これだけの音量と迫力、可能な限りの統制された前のめり
(マツーエフはかなり大柄な演奏家ですが)

瞬間の感興に流され突っ走るのではない
品のなさに陥らないだけの修練の蓄積があるように感じられ
あぁ、これこそ職業音楽家の力量なんだなと思わされるのです

ゲルギエフ指揮の伴奏も
マツーエフの「ピアノ力」を削がない効果的なサポート
ピアノ対オーケストラではない
ピアノをとにかく前面に持ち上げる方向性かな

演奏時間的には、第1楽章はたっぷりと響かせ
第2、第3楽章は速度で魅せるという趣です
後半2つの楽章は、ライブのアルゲリッチ盤 (DG) と同じくらい速く
セッションでここまでやるのかと改めて驚きを得るのです

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