2010年代の交響曲全集スタート☆   プロコフィエフ

2010年代も半ばに入り、若い指揮者がまた交響曲を採り上げてくれました☆

KarabitsProkofiev37.jpg

プロコフィエフ Sergei Prokofiev (1891-1953)
交響曲第3番 ハ短調 作品44 Symphony No.3 in C minor op. 44 (1929)
ボーンマス交響楽団 Bournemouth Symphony Orchestra
キリル・カラビッツ Kirill Karabits (1976-)
オニックス Onyx 4137 (2013)

ゲルギエフ、キタエンコ以降はちょっと当分は出ないと思っていた
交響曲全集ですが、ここに来て2件ほど期待が出来る件が出て来ました
今回のカラビッツ盤と、Sony のソヒエフ (Tugan Sokhiev 1977-) 盤です
たまたま、二人は同世代で、ソヒエフの方のネット記事で読みましたが
2016年はプロコフィエフの生誕125年で、それに向けて全集製作とありました

おそらくは、カラビッツも記念年に向けてということがあるのでしょう
それにしても、125という数字は、ちょっと私にはピンと来ませんが
確か数年前、早稲田大学ラグビー部の公式ユニフォームの肩口には
創立記念行事に関連してだった「125」という数字がプリントされていました
ということは、125というのは、周年行事としては一般性があるのかも知れません

各楽章の演奏時間は (12:33/06:57/7:34/6:21//33:25) と
感覚としては、速めですが、聴楽してはっきりとわかる感じとは違います
タイミングとしては、最早ビンテージのロジェストヴェンスキー盤に近いのかな
ロジェヴェン盤の演奏時間は次の通り (12:21/07:00/07:21/05:40//32:22)

パパヤルヴィでさえ、この曲の第1楽章は 14分30秒かけていて
久々の12分台の演奏なんですが
悠然とした仕掛けの録音に慣れていた私の耳感覚では、新鮮に聴こえます
録音もいろいろ工夫しているのか、弦の動きとかは意外な聴こえ方をしていて
楽章冒頭の執拗なリズムの音型が、至る所に仕掛けられているのは
今回の聴楽で初めて気づいたと思います

もしかしたら、カラビッツの意識にはロジェヴェンがあるのかも知れませんね
私の最も好む第1楽章展開部の最後の部分では、結構なハイスピードで
金管群の第2主題の変形を打楽器群が支えて行きます
ここの箇所はとにかく「ユルキャラな小太鼓」でなくて安心しました
プロコフィエフの管弦楽曲は、これで随分印象が違ってしまいますのでね

第2、第3楽章は、テンポの設定の仕方が難しいんでしょうね
ここを誤ると、特に遅いテンポを取った録音に対して持つ印象なんですが
下手すると退屈な気分まで運んでしまいがちですが
カラビッツはこの辺りは上手く纏めていて、ホッとしました

録音技術の進歩か、プロコフィエフの交響曲は年代が新しくなるにしたがって
「よりはっきりと聴こえるようになって来た」という印象があります
この感覚は、ベートーヴェンの交響曲における旧新録音の対比とは趣が違っていて
プロコフィエフの場合、曲全体の印象も、やや模糊とした雰囲気が
特に80年代の録音までには感じられ
小澤の全集 (DG, 1989-1992) からは、そうした空気が取り除かれ始め
ゲルギエフ、キタエンコによって磨きを掛けられて来ている
そんな印象を感じるのです

カラビッツ盤は、もう本当に明快な録音ですが
ちょっと金管、特にトランペットが遠くに聴こえるような気もして
それが物足りなさに繋がるのか、本来そういう風に聴こえるものなのか
またわからなくなって来ました、その「わからなさ」が面白いんですけどね



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