実に久々のボレロ聴楽及びラヴェルネタとなりました

KrivineBoreloZigZag.jpg

ラヴェル Maurice Ravel (1875-1937)
《ボレロ》 Bolero (1928)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
Orchestre Philharmonique du Luxembourg
エマニュエル・クリヴィヌ Emmanuel Krivine (1947-)
ジクザク・テリトワール Zig Zag Territoires ZZT311 (2011)

先日、新宿のディスクユニオンにて未開封1100円にて購入したものです
Zig Zag Territoires のCDはジャケットの装丁を
以前とはかなり雰囲気の異なる感じに変えて来ています
所属アーティストの過去の他レーベル録音の再発売とか
なかなかに魅惑的な企画を発信していて、私としても要注目です

クリヴィヌは、ドビュッシーはTimpaniレーベルで出していますが
ラヴェルはZigZag からで、ともにフランスの会社ですが
この辺りは、何か録音方針とかで使い分けているのでしょうか
管弦楽は、ルクセンブルク・フィルと同じなのも興味深い

クリヴィヌのボレロは、以前に実演を聴楽体験しています
(2001年4月27日、読売日響特別演奏会、東京藝術劇場)
オーケストラも実に華やかに鳴っていたと記憶していますねぇ

その時の演奏時間がどれくらいだったか、全くわかりませんが
今回は、13:51と結構な快速です。ジャケットの装丁は魅力ですが
セカセカした味気ない演奏だったら、即中古店行きかなぁと
若干の懸念がありましたが、そうはなりませんでした

この演奏で、私は今回何を最も意識させられたのか?
それは、この曲が一つのクレッシェンドで構成されていることです
速さを意識し過ぎて、無表情かつ機械的な演奏には行かず
ソロで主題が吹奏される序盤から、視界は良好
しかし、何もかも見え過ぎ、という所までは行かず、きつい感じもしません
最初のフルートからして、やや太目の音色というのかな
強い音がして来るのですね

このテンポの中で、各奏者は楽器の特性を上手く録って貰おうとか
いろいろ意識しているんでしょうね
特に序盤のクラリネットとオーボーが、洒脱で思わず「おぉ☆」です
「マエストロの速いテンポの中でも、俺はキッチリ遊ばせてもらうぜ!」
(私はキッチリ遊ばせてもらうわ!)
というような?奏者の思惑が感じられるようで、ちょっとした驚きです

ボレロの録音を今まで聴楽して来た限りにおいては
曲が進む間もテンションの凸凹があるような気がしていたのですが
今回のこの演奏、やはり楽譜指定のクレッシェンド通りの気が…

高潮する音の奔流が止まらないですな
主題の18回目が終わると大詰めですが
ここの入りの所で多少リラックスする演奏が多い中
クリヴィヌは楽譜に忠実な、実は数少ない指揮者の一人かも知れません
ここから間髪入れずに更に力と熱がこもるというのが、何というか、凄い

整然と轟音が鳴るという感じではないですね
オーケストラに熱が広まって行くという感じです
「温度が上がる」という表現が良いような気がする…
静謐なジャケットからは、このような熱い演奏は想像しにくいのですが
いつものボレロ聴楽とは違う興奮体験が得られたことが嬉しいなぁ


ブログランキングに参加中です
「ヨイんじゃないの」と押して頂けたら幸いです
  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ   


コメント 0

新着記事一覧