21世紀のワンダラーファンタジー   シューベルト

久々のシューベルトネタです!

ChamayouSchubertErato.jpg

シューベルト Franz Schubert (1797-1828)
《さすらい人》幻想曲 ハ長調 Wanderer-Fantasie D760 (1822)
ベルトラン・シャマユ (ピアノ) Bertrand Chamayou (piano, 1981-)
エラート Erato 08256 463707 8 8 (2013)

Naive から出るものと思っていた、シャマユの録音ですが
意外なことにワーナーから、一応体裁は傘下とされるエラートから出ましたね
エラートは最近になって、馴染の緑色のマークをかなぐり捨てて
形状は同じながら、赤やオレンジ (見間違いか?)で出てきたり
今回のシャマユ盤も草色 (薄緑) になっています
エラートの緑の背ジャケは、CDラック上でもある種の佇まいが感じられ
ラックを彩るバランサーとして貴重な存在なんだけど
これからどうなって行くのやら。シャマユは専属になったらしいので
どうか彼のような個性を上手く育ててもらいたいなと思ってます

しかし最近のレーベル再編というのはよくわからないなぁ
あのEMIすら「解消」してしまうくらいですが
ちなみに、ワーナーのHPをざっと見た限りでは
同様に傘下に入ったテルデックのロゴマークが見当たらない
もしかして、これも消えた!?

レーベルが変わりはしたものの、聴楽する音のトーンはナイーヴとは
殆ど変らない感じです。残響を比較的刈り込んだカチっとした空気
ごく僅かに「くすんだ」ような大気の中を
シャマユの鋭い技巧が突き抜けて行く不思議なスタイル☆
低音部に芯が感じられ、打鍵は「渾身の強打」とまでは行かないけど
ヘッドフォンでの聴楽では、結構音の圧力がある方でしょう

1822年の曲にしては、斬新であるということで
シャマユのようなカッチリ系ピアニストには合ってるんじゃないかな
演奏時間 (6:18/6:41/4:59/3:44//21:42)と
予想していたよりは演奏時間は長くなっていますが
当ブログで初期に書いたシフ盤 (ECM) のように
貫録十分に名人芸的な間を伴う余裕の展開といった感じとは対極で
今のところ、これ以上シンプルを追究したパフォーマンスは
ちと難しいのではないか、思ってしまうくらいですよ、すげぇ!

個人的には、旋律はもっと歌うようにして欲しいなとも最初は感じましたが
考えてもみれば、決して潤いがないとは思わないですね
(この側面に関しては一聴では書けず、2度続けて聴楽しました)
演奏自体の精悍な空気にこちらの耳が注意を惹かれているのでしょう
両端楽章の燦々とした音響に耳を奪われがちですが
このことが、また一方の「歌」を意識する機会も与えてくれるのかも知れません

シャマユのような超現代的と感じられるテクニックの持ち主が
リリースする盤を浪漫派で通しているというのが面白いんですよ
このような姿勢の演奏ポリシーは意外に出て来なかったと思うので
今後も注目しておきたいです

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