個人的には、第2曲「9月」の歌詞が印象に残り、大好きです
夏の終わりの、ちょっとしたぼんやりした気持ちが心に沁みます


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リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss (1864-1949)
4つの最後の歌 Four Last Songs (1949)
シェリル・ステューダー (ソプラノ) Cheryl Studer (soprano, 1955-)
ドレスデン州立歌劇場管弦楽団 Staatskapelle Dresden
ジュゼッペ・シノーポリ Giuseppe Sinopoli (1946-2001)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 439 865-2 (1993)
(新品:2012年11月、HMV.co.jp にて購入)

第1曲 「春」 詩ヘッセ (Hermann Hesse) (03:21)
第2曲 「9月」 詩ヘッセ (Hermann Hesse) (04:39)
第3曲 「眠りにつく時」 詩ヘッセ (Hermann Hesse) (05:12)
第4曲 「夕映えの中で」 詩アイヒェンドルフ (Josef von Eichendorff) (07:40)

元々はヘッセの詩による3曲は一まとまりの作として扱われていたようです
4曲にまとめ、現在においての曲順に並べたのが誰かが不明とは…
でも、こういう謎めいた感じもいいなぁ

1950年の初演時は、3→2→1→4の順ということですが
歌詞の中身をみてみると、現行のオーダーが非常に妥当だと思います
伴奏管弦楽の色彩も、曲が進むに従って淡くなって行くというか
何となくセピア色がかって行くように感じられ
そして少しずつ落ち着いた暗闇に包まれて行く…
色のみならず、明暗も表現しているように聴こえるのです

少し華やいだ感じから、次第に落ち着いた静寂に向かう詩人の視点
聴楽前は、全曲短調で作曲されているのかと予測していましたが
私見だと、短調は心にやや緊張を与えるようにも思え
ここでの長調が、平穏と安らぎを到来させるのではないかなぁ…

調的には、天衣無縫な歌唱を包み込むように自由自在
シュトラウス的としか言いようがないです
森羅万象に包まれての安らかな休息に向かう心
アルプス交響曲の構成を抽象化したような高度な何か、にも思える

しかし、全盛期のステューダーの声は本当に美しい
最高の時期に引っ張りだこだったのですから
声楽家として本当に幸運な人でしょう
マーラーの8番では、アバド盤でも歌っていますね

ソリストを包み込むシュターツカペレ・ドレスデンの作る空間も心地よい
音を出しているのに静寂感を表現するって、矛盾していますけど
人間の感覚には、もっとも心地が良いのでしょうね
全てが控えめに奏されますが、弱さを感じることもまたありません

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