新年第1弾、第4ソナタ聴楽比べ   プロコフィエフ

新年は、大作曲家の比較的地味なソナタの聴楽比べから始めます☆

RubinovaProkofiev.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノソナタ第4番 ハ短調 作品29 Piano Sonata No. 4 in C minor (1917)
エフゲニア・ルビノヴァ (ピアノ) Evgenia Ribinova (1977-)
Avi Music 8553303 (2012)
(新品:2013年12月、タワーレコード渋谷にて購入)

昨年後半に、マイナーレーベルから相次いで出た2枚です
Avi Music の方は既にここでも1枚書いていますが、Somm は購入すること自体が初めて
マイナーからのプロコフィエフ録音で考えるのは、何と言っても演奏の技術的完成度
(時に超個性的で落ち着かないものがある。その点ではメジャーは手堅いと感じる)
ルビノヴァは2002年リーズコンクールの銀賞
ドノホーは説明不要の有名人ですから、問題はないと考えます

まず、ルビノヴァですが、この盤が出るまで全く知りませんでした
芸風についても全く未知の人だったのですが
初期の作品 (Op. 12, 17, 29, 96) を主として集めた個性的構成と
(年代的に離れたOp. 96の収録について、意図を知りたい気もしますが)
簡素なジャケットが目を惹きましたね

彼女の芸風は、非常に明晰なことに加えて
どこか熱のこもったように思われる芯の強い音でしょうか
この第4ソナタは、主題の周囲を鋭角的なパッセージが取り囲み
特に第1楽章が複雑難解な印象を与えがちに思っていましたが
同等の強度を主題と対旋律に与えながら
ごった煮の音響にならないという点に強い印象が残りました
この長所が、第2楽章の後半
高音の煌びやかなパッセージがほの暗い主題を彩る辺り
実に美しい時間の訪れを演出しているようです

第3楽章は、前2つの楽章と対照的ながら
プロコフィエフ特有の屈折した音響を愉しんでの聴楽になりますが
軽量になりがちなこの楽章に、速度を維持しながら
独特の重量感をもって駆け抜けるのがイイですね



DonohoeProkofiev1-5.jpg

ピーター・ドノホー (ピアノ) Peter Donohoe (1953-)
Somm SOMMCD 249 (2012)
(新品:2014年1月、タワーレコード秋葉原にて購入)

彼はBoosey & Hawks 社のピアノソナタ (全曲) のスコアの中で
序文と簡素ながらも演奏の手引きを書いている程で
これまでプロコフィエフの録音が殆どなかったのが不思議なほどでした
この曲の聴楽比べなんて非常に珍しい機会なので
ルビノヴァ聴楽の直後に聴いてみました

(05:25/07:18/03:37//16:20) ルビノヴァ
(04:47/07:36/03:49//16:12) ドノホー

2者の演奏は、第1楽章の演奏時間にやや大きな差があります
これは、ルビノヴァの瞬間ごとの明晰さを重視した演奏に対して
曲全体としての一貫した流れを重視したドノホーとのスタイルの違いでしょうか
彼の年齢を考えると、プロコフィエフのソナタを録音するとしたら
おそらく今しかないはずで、やや心配ではあったのですが
これはですね、全くもってプロコフィエフ好きの人の演奏ですよ☆

打楽器的な側面をそれほど意識させずに、抜かりなくプロコの音楽を聴かせる☆
やや遠めに展開する音ながら、「そつなく」進む
全集という「宇宙」の一部としての演奏という意識が強いのか
妙な癖は一切なく、私としてはとても聴楽しやすい録音です

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