ひたすらに音の動きを追う喜び   ブラームス

またまた新しい、この曲の愛聴盤の登場です
SkrideBrahms77.jpg
ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 
Concerto for Violin and Orchestra in D major op.77 (1878)
バイバ・スクリデ Baiba Skride (1981-)
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
サカリ・オラモ Sakari Oramo (1965-)
オルフェオ Orfeo C829 112 A (2009)
(新品:2013年11月、タワーレコード秋葉原にて購入)

Orfeoは、シュタインバッハー (1981-)盤の発売の直後
(確か彼女は時期的に既にPentatoneに移籍していたと思う)
このCDを出しているのですが
おそらくは、彼女の契約はあと1枚を残していたが都合がつかず
やや録音とリリース年の離れたライブを出したように想像します

面白いのは、スクリデの録音もライブなんですよね
偶然ながら、同じ曲でも録り方でこうも変わるのかと
この2つの演奏の比較は大変興味深く感じました

スクリデの出す音は、今まで聴楽したことのないような感じで
不思議な残響感を伴うというのかなぁ(人工的という意味ではない)
楽器を中心として音が偏りなく拡がって行くような
その発音を広いホール内の大気中に万遍なく漂わせる
非常に安心感のある響きなんですね
一聴、ちょっとびっくり、しかし次の瞬間
とにかく嬉しくて仕方なくなりましたよ

その涼やかな感じは
驚異的な技巧をさりげない佇まいに聴かせ
力強さとも異なる満足感を感じられるのですが
これは、幅広い音域を大胆に通り抜ける第1楽章
その中に最も顕著に表れているように思えます
旋律が美しいとか、そういう次元ではなく
ただ単にというか、実にシンプルな
上下する音の波に対して大きな充実を与えられました

リリース直後とかは殆ど注目されていませんでしたけど
うわうわ、こんなところから驚異的な記録が出て来るんですねぇ
音の太さではない「ふくよかさ」に光を当てた録音とも言えるかな
ちょっと珍しい、でも「よい」体験を持てましたよ

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