《エニグマ》変奏曲を初聴楽!   エルガー

管弦楽曲としては久々の、未聴有名曲の聴楽機会です

SinopoliEnigma.jpg

エルガー Edward Elgar (1857-1934)
自作の主題《エニグマ(謎めいた言葉)》による変奏曲 作品36
Variations on and Original Theme "Enigma" op. 36 (1899)
フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra
ジュゼッペ・シノーポリ Giuseppe Sinopoli (1946-2001)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 423 679-2 (1990)
(中古:2013年10月、ディスクユニオン新宿にて購入)

この曲って、非常に有名ですよね、って
自分で言うのもナンですが、かなり以前から知っていた曲です
でも、実際の聴楽は、おそらく名前を知って以来、「初」です
終曲を聴楽している時に、その音楽が
先日、中古盤店内で流れていたことに、すぐ気づきました
「こ、あの時の音楽はこの曲だったのか~!」みたいな

今回、贔屓の人シノーポリ盤(やや入手困難)がようやく庵のCD棚に!
(約四半世紀前の盤ですが、1400円もしました)
遂に聴楽の運びになった形になります
実は、交響曲第1、第2番もこの人で初聴楽済(DG)です

私は、この指揮者の分析癖みたいな感覚を否定はしないのですが
同時に、「おおらかさ」みたいのを感じるんです
殆ど聴楽機会のなかった歌劇も、この人の指揮でなら
もしかしたら聴いていけそうな気がするんですね

全曲は、以下のような構成になっています
主題 : Enigma、変奏1 (C.A.E.)、変奏2 (H.D.S.P.)、変奏3 (R.B.T.)
変奏4 (W.M.B.)、変奏5 (R.P.A.)、変奏6 (Ysobel)、変奏7 (Troyte)
変奏8 (W.N.)、変奏9 (Nimrod)、変奏10 : 間奏曲 (Dorabella)
変奏11 (G.R.S.)、変奏12 (B.G.N.)、変奏13 : Romanza (***)
変奏14 : 終曲 (E.D.U.)

作曲者エルガーの家族友人知人が、そのイニシャルやニックネームで提示され
最初の主題を用いつつ、音楽的肖像とでも言うのかな
とても凝った仕組みになっていますね
(ちなみに最初の変奏はエルガーの妻、最後の変奏が彼のニックネーム)
途中、間奏曲とか、全く謎(***)の「ロマンス」が挟まれていたりと機知盛り沢山

ジャケットには14人がちゃんと描かれていますね
実際に作曲者から見て誰に当たるのかは解明されていますが
写真を基に描いたのでしょうかね?

おそらくは男性を表現するような激しい変奏は、比較的短く
エルガーの、優美でありながら、20世紀到来を予見するような
懐古を感じさせないハーモニーで女性を表現しつつ
最後は本人を描いた実に雄大な変奏で締めくくるとは!
私の意識の中に遠く『英雄の生涯』が一瞬フラッシュバックしました

終結まで聴楽し通せるかどうか疑問がありましたが
最初の、いくぶん憂いを含んだような主題自体が素晴らしいと感じましたね
結尾が長調に変わるのもポイントが高いと思うのです
以降、いかにも「変えてるなぁ」というような変奏ではなく
気分を変奏して行くような自由度の高い音楽的変容の連続ですが
シノーポリは、これを実に幅広く響かせて行きます

彼に「まぁ大船に乗ったつもりで聴いてみてよ」と言われているような
そんな心地の良い気分がどこまでも続いて行く
途中、使用任意のオルガンが投入されているようで
腹に響く重低音が音楽の奥行きに絶大にしています

うーむ、いかにもな表現ですが
英国式庭園の中、ゆとりある気分で椅子に座り、紅茶を堪能する
どうしてもそんな情景を想像してしまうのでした

この曲は、エルガーの出世作なんだそうです
交響曲の方を先に聴楽していて思わずニヤリとしてしまったのですが
この音楽には、既に後の「エルガー節」や彼らしい盛り上げ方
(一旦音が収束し少しずつ壮大に音量を上げてのフィニッシュ等)
が並べられているのですね
終曲など、あまりのカッコ良さに仕事の後の疲れが吹っ飛びました
目が覚めちゃったですね☆

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