この曲のクレーメルの演奏は、意外にも初聴楽です

KremerBrahms77.jpg

ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77 Concerto for Violin and Orchestra op. 77
ギドン・クレーメル (ヴァイオリン) Gidon Kremer (1947-)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
レナード・バーンスタイン Leonard Bernstein (1918-1990)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 410 029-2 (1982)
(中古:2013年6月、ディスクユニオン池袋にて購入)

今までも気になり続けていた盤なんですが
中古店に於ける盤の状態表示が芳しくありませんでした
「盤質B、要検盤」「盤質B、キズ多め」「盤質B、盤劣化」等々…
表示はいずれも関東圏中古の老舗、ディスクユニオンのものですが
盤質の後の付記が心に暗雲をもたらすワケです

先日、珍しく「付記なし」の盤質Bがありましたので
最後の最後あたりに気になるキズ(のようなもの)があるものの
今までよりはマシ(アートワーク含めて)ということでの購入です

何となくはわかっていましたが、クレーメルのパフォーマンスは
大事に大事に進行させ、そうすることで演奏時間が長めになる
というような、よくあるパターンが全くないんですね
が、セカセカしたような感じもしないのが不思議に感じられます

今回の聴楽盤にしてもそうです
(22:02/8:51/7:19//38:12) クレーメル (1982, DG当盤)
(21:01/8:13/7:35//36:49) クレーメル (1996, Teldec)
(24:41/9:50/8:04//42:35) シュタインバッハー (2007, Orfeo)
こうして並べると、3回目の方が速いんですね!
(実は最初はカラヤンがバックのEMI盤だったのをさっき知りました)
私はシュタインバッハーのような、たっぷりした演奏が好みなんですが
(所持していませんが、ムター新盤(1997, DG)も好きです)
やはり、今回のクレーメル盤には感心してしまいましたね
何故なんでしょうか…

クレーメルは速めのテンポの中でも、実に明晰な音を鳴らしますね
太い音とは違うかもですが、芯が明確に在るような鳴らし方です
実は今回、この曲が非常な難曲なのではないかと初めて思いました

独奏の音域の振幅が非常に大きい箇所が多いと改めて気づきます
(特に第1楽章の展開部)
しかしあくまで明晰に、大事をとってタメを作るようなところが皆無に近い
聴楽中一カ所だけ「おやっ?」と思う箇所がありましたが
この録音はライブなのですから、問題になりません
初演当時の聴衆は、やや高めの音域に集中する
この曲のパッセージには戸惑ったかも知れませんね
独奏ヴァイオリンのアバンギャルドさ(当時)が露わになっています

そんなこんなで、この曲の別の側面に気づかされて
聴楽し慣れた曲でしたが、良い意味の衝撃を受けています
第3楽章は、特に速い展開なんですが
独奏が管弦楽を「引っ張る」という意味において
実に明快かつ爽快な音楽で楽しませてくれます
正に自由自在、しかし奔放とも気儘とも違う…

大体、聴楽し始めてすぐにという感じで
ディスク終盤のハッキリした傷のことはまったく忘れてました
勿論、無事に再生されております。やった~☆

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