SerkinBeethoven3032.jpg

ベートーヴェン Ludwig Van Beethoven (1770-1827)
ピアノソナタ第30番ホ長調作品109 Piano Sonata No. 30 in E major op. 109
ピアノソナタ第31番変イ長調作品110 Piano Sonata No. 31 in A flat major op. 110
ピアノソナタ第32番ハ短調作品111 Piano sonata No. 32 in C minor op. 111
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ) Rudolf Serkin (1903-1991)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 427 498-2 (1987)
(中古:2013年5月、ディスクユニオン神保町にて購入)

ベートーヴェンのピアノソナタは、聴楽が意外に遅かったです
32曲のソナタは全て2000年が最初の聴楽で
35才の時ですから、それまでに20年の聴楽歴があるにもかかわらず
いかに手を伸ばしていた範囲が限られていたかがわかり、面白いです

1999年頃に、ネット上で親しくなった人に
「特に32番はお勧めです、臨死体験が出来ますよ」と言われたのが
強く印象に残っていて機会を伺っていたのですが
初聴楽の奏者はイェネ・ヤンドー (Jeno Yando 1952-)
Naxosの格安全集でした…懐かしいなぁ

ヤンドーは、とても手堅い弾き方だったと思いますね
「ピアノソナタってつまんね~!」とか思わずに
次に繋がるきっかけを作ってくれたのですから

で、その後は「お☆」と思った奏者でどんどん聴楽していく
そんな流れが出来て行きましたが
当時から「DGの全集ラインでない単発企画」に興味を示していた私は
今回の盤の廉価盤を購入したのですね

ゼルキンは「巨匠」と言われる人です
長生きした人ですよねぇ、歴史的にはその生涯には
日露戦争からソヴィエト崩壊まで入っていますよ!

最初は怒涛の演奏かと思ったのですが、考えてもみれば
録音当時既に84才、ライブ録音ですから
技術的には時々危ない所もあります

この録音で興味深いと思ったのは、「軽めの音」だということかな
力強さよりも、どこか漂うような「軽み」と言うのか
それが3曲続けて感じられるのですね

楽器から音が生産されているという感じではなく
楽器の周囲に「音がある」と表現したいですね
ですから、やや危うい箇所も、それとは別の何かに思えます

数多ある録音の中で、これが記憶に残っていて
聴楽記に採り上げたのも、それ(軽み)があるからでしょう
私にとってCD蒐集は、本を集めるのと同じですよ
よい盤(本)はやはり手放しても、再び戻って来るのですね

コメント 2

quietplace  2013, 05. 21 (Tue) 22:54

ライムンドさんへ

そうなんですよね。この年齢でこの演奏と考えると驚きです
プロレベルに技量を磨くって実に凄いことだと再認識しています
音が?と思う瞬間でも、指が完璧に鍵盤を捕えていないというだけで
完全に間違った音が出てるなんてことはほぼ皆無ですからねぇ
(もしそうなれば、その時こそ引退なんでしょう)

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ライムンド  2013, 05. 19 (Sun) 16:53

こんにちは、私もこれと同じCD(ただし2008年の再発売)を購入していました。目当てはソナタ第31番で、三曲中一番印象が薄かったその曲が急に好きになって、評判が高ったようなので国内廉価盤を見つけて買いました。でもこのCDの31番はちょっと弱い気がしました。それでも84歳という年齢を考えると驚きでした。ゼルキンは1960年代の皇帝(バーンスタイン、ニューヨークPO)をミュージック・カセットテープを買って聴いていました。カセットの方が少し安かったのと、自宅に古いモジュラー・ステレオしかなかったのでしばらくはカセットを買っていました。その皇帝の時で59歳だったわけで、つくずく感心します。

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