作曲時8才と26才   モーツァルト

モーツァルト交響曲全集を聴楽するコツは
もしかしたら、初期と後期の曲を連続して聴くことかも知れませんね


LevineMozartCompSymphony.jpg

モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第1番変ホ長調 Symphony No. 1 in E flat major KV16 (1764/1765)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
ジェイムズ・レヴァイン James Levine (1943-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 435 360-2 (1990)
(中古:2012年6月、アマゾンマーケットプレイスにて購入)

1764年、作曲時のモーツァルトは、28才でも18才でもない…う~ん…、8才!☆
冒頭は簡単に書けばドー・ミー・ソソソソソソソソミ・ド♪
「いーのかよこんなんで?」「8才だからいいんです☆」という感じになるのかな
でも、それに続く音を伸ばす箇所は、普通の18才でも困難だと思います
おそらく父レオポルト(Johann Georg Leopold Mozart 1719-1787)の監修だと思いますが
それまでにアマデウスは神童として通っていたようで
素材的には世に出た最初の一歩として認められるでしょう

父「息子よ、ガキだからといって、ヘタレなパッセージだらけでは、名を残せないのだぞ」
モ「パパ、ヘタレって何?」
父「いいから、音楽を書きなさい☆」
姉「そうよ、どうにかなるわよ」
母「あとはパパの言うことを聞いておくのですよ」
モ「は~い」

もし、この熱心な父親がいなければ
(Wikipediaを一応確認しましたが、いや~苦労人ですよこの人は)
今の日本のClassical音楽ファンの人数は10分の1くらいになって
ジャンル自体が超マイナーなんて言葉でも苦しい、みたいになっていたかも…

しかし、8才にして、この「元気です。弾けてみたよ!」な第1楽章
生涯変わることのなかった個性が既に出ているんですから驚きですよ
第2楽章の「《何だか悲しい感じ》を作ってみたよ」的な空間も微笑ましく
第3楽章は「堂々として強そうな感じなんだよ」と一気に締めくくります
(現代の感覚からすると、第4楽章アレグロを欠いている感じがして不思議)
ウィーンフィルも快適運転、ふくらみを持たせて進めていますね



BernsteinMozart3541.jpg

交響曲第35番ニ長調《ハフナー》 Symphony No. 35 in D major "Haffner" KV385 (1782)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
レナード・バーンスタイン Leonard Bernstein (1918-1990)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 415 305-2 (1984)
(中古:2013年4月、ディスクユニオン新宿にて購入)

こちらは第1番から18年後、もう全てが独自路線の26才
現代の地下鉄の中でスマホいじってる26才とはワケが違う☆☆
(現在47才の私もいじってますが…苦笑)
もう全く音楽の緻密度が違う
(第1番の編成は殆ど室内楽ということもあるし)
実際に連続して聴楽すると、35番の濃密さにびっくりというくらいです
一番嬉しいのは、特に管楽器に陰翳のある佇まいと
それが自然に弦のハーモニーの中に浮かぶ瞬間のあることで
とにかく豊かな感じがするんです
第1番でも書きましたが、ウィーンフィルの音の「ふくらみ」はここでも健在です

中学生の頃に買って貰ったLPセットの影響だと思いますが
モーツァルトの交響曲といえば、この第35番から始まるという印象があります
それまでの曲には殆どタイトルがなかったのに
(考えてみれば、他も《パリ》《リンツ》《プラハ》とか地名が多いけど)
いきなり《ハフナー》とか、人名とはね
(《ジュピター》は神様なんで人じゃないんだけど)
この題名、不思議にもどこか幅広さとか壮大さ
これから何かとてつもないことが始まる予感を何となく抱かされるんです

録音は1984年と、レヴァインの全集録音が始まった時期です
全集はそれとして、思考が一つの線に凝り固まらないように
いろいろな指揮者で実演を企画していたのかも知れません

ライブ録音ということもあり、どこか熱を帯びた感じがあり、どこか重厚ですらあります
第1楽章を豪壮に(いわゆるモーツァルトの音楽の印象とは少し違う)進めて
提示部の繰り返しがないので、第2楽章の方が長いんですが
これは、元々がセレナーデとして作曲されたこともあるかも知れません
(「まぁいいや、第1楽章は繰り返しなしでいこ☆」と軽く考えただけかも)

第2、第3楽章のテンポが殆ど同じようにも聴こえますが
私はこういう落ち着いた感じが結構好きですよ☆
第4楽章が突進するように進みますが
先行の2つの楽章で思い切り「タメておいて」一気に解放するような
そんな計算が見えて、ちょっとニヤリとしてしまいます

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