Claudio Abbadoという名前を聞いただけで、私はとても嬉しくなります
今私が所持しているAbbadoのCDは、たったの1枚なんですが…


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Prokofiev (1891-1953)
Scythian Suite Op. 20
Chicago Symphony Orchestra
Claudio Abbado
Deutsche Grammophon 410 598-2 (1977)

上記アルバムは、CD時代に入り
後発のBartokと合わされたもので
基本的にBartok色が出てますから、ちと残念です

Abbadoは、私がClassicalを聴き始めた頃は
「若手」の筆頭でしたね。レコ芸誌でも、出る盤出る盤《推薦》の連続で
「アバド」と書いてあるだけで何か起こりそうな感じがしました

蛇足ながら、私はClassicalを聴くようになってから
「若い」というのは60代も入れるようになりました
1980年前後にバカ受けしていたSoltiが当時68才で
「まだまだイケイケだ」なんて思ったこともありましたし(苦笑)

当時健在だった巨匠たちの合間を縫うような曲目のリリース
これが一番Abbadoを新鮮たらしめたことなのでしょうか
個人的に一番嬉しかったのは、彼がProkofievを好きなことでして
中学3年のガキでありながら、DGの小冊子を定期購読していた私は
《スキタイ組曲》《キージェ中尉》(MG1171)に続く
話題の新譜《アレクサンドル・ネフスキー》(MG1251)の記事を読みました


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載っていた評論家たちの談話の中に
「AbbadoはProkofievを全部やると言ってますよ」なんてのがあり
本当に有頂天になったものです
破竹の勢いだった若手指揮者が、よりによって
「プロコフィエフが好きだ」なんて言ってくれるのにシビれたんですね
普通、ベートーヴェンとかブルックナーとかマーラーだろ?

実際、カンタータ《アレクサンドル・ネフスキー》Op. 78を目立つ曲にしたのは
おそらくはAbbadoでしょうね。彼以降のリリースが多い印象が強いです
「ちょっと有名曲」に「結構珍しいかも…」みたいな選曲も魅力で
《スキタイ組曲》だって、新しい録音は少ないし
《ピーターとおおかみ》の盤には、行進曲変ロ長調Op. 99や
《ヘブライの主題による序曲》Op. 34bisとかのレアものもある
これらの録音が当時は「未知の曲への渇き」を癒してくれたものです


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Abbadoのプロコは、どちらかというと粗野な方面は抑制され
流麗なスタイルでしょうか、彼の本領を発揮できそうな感じす
《スキタイ組曲》は例外として、他の録音は全くのAbbadoスタイルです

例えとしてどうかわかりませんが(苦笑い)
「プロコ好きです」なんて、本職が発言するというのは、当時十代の私には
70歳を過ぎた人が「好きな食べ物は鶏の唐揚げとウインナーです」とか
「そば屋に入ってカツカレーを注文してしまう」そんなイメージがありました
そんな挑発的なAbbadoは、やっぱり私のアイドルだったわけですね

後になって、いろいろDiscographyを点検してみたら
小遣いで初めて購入したDeccaの《ロミジュリ》(LP)以外にも
交響曲第3番を60年代に録音するなんて…、とグッと来たりしました
《ロミジュリ》のB面が《道化師》だったのも当時としては驚異的ですね
考えてもみれば、歌劇は《3つのオレンジへの恋》がデビューだったわけです


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ところが、この後のAbbadoは、ちょっとProkofievと距離が出来ました
Berlinerに行ったのが一番いけなかったと思うのですがねぇ
CSOにもっと食い込んで欲しかった…
あと、LSOにしとけば、Gergievの交響曲全集は生まれなかったかも知れない

そりゃあ、プロコばかりやってられるワケじゃなし…ですが
Kissinとのピアノ協奏曲や《ロミジュリ》抜粋に留まったのは残念です
まぁ、《ロミジュリ》はプロコのみのライブということで、大健闘でしたが…


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しかし、1999年のジルベスターの映像を観た時、《ネフスキー》の終曲が出ました
その時のちょっとした感激を今でも覚えていますよ
やっぱここでも《ネフスキー》!
指揮をしながらの彼の笑顔はよかったなぁ
私としても、「Abbadoはプロコフィエフを忘れていなかった」ってね。ハハハ

Berliner以後の、彼の叩かれ方というか、評価のされ方って
それまでの破竹の勢いからすると、どうにも妙な感じがします
最近は調子イマイチらしいし、気になりますけど
Prokofievの話だけで、彼は私の永遠のアイドルの一人なんですな

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