近づく20世紀の予感   ブラームス

Classicalの聴楽34年目を迎えて、初のクライバーとなりました

KleberBrhams4.jpg

ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番ホ短調作品98 Symphony No. 4 in E minor Op. 98 (1885)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
カルロス・クライバー (指揮) Carlos Kleiber (1930-2004)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 400 037-2 (1980)
(未開封中古:2013年4月、ディスクユニオン吉祥寺にて購入)

この指揮者に関しては、とにかくレコ芸誌が絶賛していたという印象があります
(実際、インターナショナルにかなり凄い人だったです)
「何かとてつもない人」という感じなんですが
私にとってはプロコフィエフの録音がない以上、聴楽機会は巡って来ませんでした
Wikipediaで調べてみると、カリスマを維持するって大変なんだなと思いましたね
音楽家として活動していくにも、かなりの葛藤があったことは間違いないでしょう

私は、以前はロクに聴楽もせずに避けていた作曲家が
今ではもう「超好き」という人が結構多くて
シューベルトとブラームスがその双璧なんですが
カルロスはブラームスでは第4番のみを正規録音しています
店頭で未開封の盤を手に取った時「聴楽の時が来たかも」と
何やら「啓示」(大袈裟)めいたものが降って来まして…えへへ

第1楽章冒頭は、とにかく非常に良く音楽が流れているような気がする
指揮姿がなかなかに流麗だったらしいですが
管弦楽も自然に走り出す、という風情が「感じ」られると思いました
感覚を言葉にするのは難しい面もありますが
私は、特にそう感じましたよ

曲の最初から最後まで、一貫した何かが聴こえて来ますが、何だろう?
「淀みない流れ」としか言いようがありません
奇妙なテンポ変更は一切なく音楽が伝わって進んで行く
ブラームスの音符を自分の指揮棒によって大気に拡散させて行く39分20秒
「曲を自分のものにする」とはこういうことを言うのでしょうねぇ
これはレパートリがかなり限られているのが理解出来るというものです
本当にマジ納得させられてしまいました

この曲は、今までに3人の指揮者で聴楽しています
カラヤンDG(80's)、アーノンクールBPO(Teldec)、そしてクライバーです
曲の印象が「渋い」とか「枯れている」というのを時々見かけますが
私はあまりそうは思いません
4つの楽章の気分がかなり異なるような気がしていますが
これは、ショパンの第2ソナタに対するシューマンの有名なコメントを考えれば
別に問題でも何でもありません

何て言うんですかね、もう「密」なんですよ、4つの楽章の個性がとにかく緻密
鳴り渡る音響は、1885年作でありながら、既に20世紀を予見していると思う
(1894年には、ドビュッシーの《牧神》が登場します)
個人的には、かなり新しい音楽という印象を強く抱いていますし
激しい瞬間も結構ある曲でありながら
どこかに「孤独」を意識させられるような趣もあり
それがブラームスらしいと言えると感じますね
いや~、それはもうカッコいい曲ですよ

ジャケットのカルロスも憂いを含んだ表情で、よろしいです
これが仮に満面の笑顔だったら、それもまた変ですよねぇ☆

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Re: タイトルなし

最近は管弦楽の新録音が全体的に少なくなり、しかも全集に発展するような強力な企画となると、本当に希少になってしまい、自然と中古に手が伸びるようになっています。しかし、昔のDGというのは本当に宝の山だと思います。かつての自分の好みとは関係なく、大管弦楽のハーモニーを堪能している感じでしょうか。今の所はブラームスは第3、第4が非常に面白いと思っています。

こんにちは、クライバーのこの録音は私も長らく敬遠していました。五年くらい前に、同じくクライバーの未完成等を詰め込んだCDを買って聴きました。クライバーは個人的にあまり好きではありませんでしたが、ようやく「こういうのもありか」と思うようになりました。ブラームスの第4番そのものはもっと前から好きでした。特に終楽章(この楽章が一番密か)を取出してよく聴いていました。
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