時代は回る

この1年くらいですかね、各種サイトの新譜情報を見ていると
結構頻繁に見かけるジャンルがあります
「○○の芸術」とか「The Art of ○○」というタイトルのボックスものです

大体において、これらの企画で採り上げられるのは
CD時代に入ってから、本格的にキャリアの始まった人という感じがします
あくまで印象の範囲ですが、CDが出回り始めた頃に
30才から50才くらいだった人たちかな

思うのは、そういう人たちが、80年代後半以降
いかに大活躍をしていたかが、内容を見ていてよくわかることですね
シャイー、シノーポリ、ゲルギエフ、小澤、ガーディナー
アシュケナージ、ポリーニ、アルゲリッチ…、マイスキー
ちょっと上だとショルティとか、いやいや凄い顔ぶれです
思い付くだけでもこれですから、実際にはかなり多数ですよねぇ

特に、来月出る予定のアバド (1933-)のボックスなんかは驚異的です
(私もアバドのCDには本当にお世話になっているようなもんなので)
41枚組の中にベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン
究めつけにマーラーの全集が含まれているんですから
これらの多くは、デジパック系の薄型箱ではなく
80年代の栄華を極めた頃の厚めのプラケースというのが
何ともグッと来るものがあります


AbbadoSymphonyEdition.jpg

特に若い人たちには朗報でしょうね
「昔昔、キラ星の如き有名アーティスト達がCDを出しまくった時代があった」
30年も前の話なのに、実際録音は綺麗ですし、羨ましい限りです

個人的には、初出オリジナル蒐集志向なので、購入の気持ちはありませんが
これだけの数の一世を風靡したような盤が、比較的安価に聴ける
このことに対しては「時間が経ったのだな」という感慨はありますね
どこか、一抹の寂しさを感じないでもありません

こういうセットの登場で、オリジナル盤を手放す人もいるでしょう
80年代の古い未開封盤は、既に盤自体が劣化(ブロンズ化現象とか)して
入手出来て喜んだのも束の間、Playしてみると凄まじい雑音で
全く商品価値のないものもあります
そういうものがアマゾンマケプレにて高価な値段をつけられているのを見ると
何かゾッとしてしまうことがあります
集成ボックスの価値は、その不都合を解消する役目もある

最近は中古CD店等で、80年代録音の盤をよく見かけるようになった気がします
これは、アーティストが年齢を重ねたということが
当然ながら、聴楽する側の私達も年を取ったということにもなります
あくまで「時間の経過」に対する感慨の気持ちから書くのですが
CD黎明期に50才前後以上で、盤購入の経済的余裕のあった人々が
今はそろそろ頭の上に輪っかが乗るくらいの時期が来てるんですよ

これに関しては、本当に感慨以外のなにものも感じませんね
時間とはそういうものでしょう。ですから
これから先のある程度の期間「レア盤」というものの考え方
これが多少は変わるかも知れませんね
商品は所有するものでありますが、「引き継ぐ」という感覚もあるんですね

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