豊かな「間」   シューベルト

プロコフィエフに次いで、作曲家別の記事数が二桁になりました

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シューベルト Franz Schubert 1797-1828
交響曲第7番ロ短調D759《未完成》
Symphony No. 8 in B minor D759 "Unfinished" (1822)
シュターツカペレ・ドレスデン Staatskapelle Dresden
ジュゼッペ・シノーポリ Giuseppe Sinopoli (1946-2001)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 437 689-2 (1992)

私のこの曲に対する印象は
テンポのゆっくりした音楽だというものでしたが
初聴楽の演奏は、確かジョナサン・ノット指揮盤でした
(バンベルク響。レーベルはテューダー Tudor)
第1楽章16:20、第2楽章11:52ということですが
いろいろと調べてみると、合計28分台は少数派なんですね

最近好んで聴楽しているシノーポリも2度録音していまして
こちらは2回目の方ですが、第1楽章は14:09、第2楽章は10:39と
ノットと較べるとかなり速く、最初はちょっと不安でしたね
「緩やかで穏やかな流れがブチ壊しになるのではないか?」
「個人的にツボの部分だけ早回しされるんじゃないか?」
と、思いはしましたが、そこはシノーポリということで
ここはジュゼッペとドレスデンに賭けてみようという展開です

時間というものは、何に対しても公平なはずですが
確かにノットの印象よりは速いとは思うものの
気になるような感じはしませんね
よく「実際の演奏時間ほど速い感じがしない」とかの表現を
いろいろな聴き比べのブログで目にします

いわゆる「奇を衒った」感じの音楽運びは殆どしていないようです
どこかを特別強調するという訳でもなく
シノーポリとしては淡々と進めている方じゃないでしょうか
あるとすれば、第1楽章第2主題で
伴奏の弦が多少目立つくらいでしょうか
ということで、この主題の2度目の出現の最後の部分
強奏の直前の数秒を絶妙のリタルダンドをしているのが
ことのほか印象に残ります

この箇所の「間」って本当に「いいな」と
クラシック音楽を聴楽する贅沢は、こういう部分なのかも…
よく、先生のいない教室で、みんなが好き勝手に話をしていて
時々、ほぼ同時に全員の会話が切れる時がありますね
あれを思い出すんですよ
日常当たり前と思っている事柄とは繋がっていない
空白の時間が不意に訪れる
音がしていない瞬間にインパクトを受けるというのが
何とも豊かに感じられるんです

あと、聴楽を進めて行って感じたことですが
旋律の出だしとか、全合奏の出だしを微妙にソフトにしているとか
(出がズレているという意味ではありません、念のため)
何もない空間からホワッと現れては消えていくような、でしょうか
そんな感じの演出と思うこともありますね
「楷書的でないメリハリ」とでも言うのでしょうか…

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