いや~この曲、実に久々の聴楽となりました

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ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
交響曲第7番ハ長調作品60《レニングラッド》
Symphony No. 7 in C major, Op. 60 "Leningrad" (1942)
ナショナル交響楽団 The National Symphony Orchestra
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ (指揮)
Mstislav Rostropovich (1927-2007)
テルデック Teldec 0630-17046-2 (1989)
(中古:2012年9月、ディスクユニオン御茶ノ水にて購入)

1989年、ヤルヴィ盤 (Chandos) 以来、24年振りの全曲聴楽です
ネットで他盤の冒頭部分の試聴くらいはしていたのですが
ヤルヴィ盤のテンポはかなり速いということが判明していまして
今回のロストロ盤、悠然とした開始に少々戸惑いました

全曲、残響感の少ない録音で、それほどの奥行きは感じないのですが
楽器が聴楽子に近い場所にいるように思えるため
結構生々しい感じはしますね。例の「戦争の主題」に関しても
主題そのものよりも、背景の特に金管群によるパッセージを強調して
戦闘が人間にとって、禍々しいものをもたらすということ
これを明確に気づかせられたような気がします
(単に勇猛果敢とか、カッコいいとか、そういうものとは無縁の趣です)

小太鼓の「重く乾いた感じ」も、無表情かつ非人間的な様相で
巧みな仕上げ方だと思いますね
この曲最大のツボの箇所で、前のめりにならずに手綱を取っている
ロストロの作戦が上手く行っているのではないでしょうか

20世紀の中盤を迎えたところで、突如現れたとも言える
パッサカリアの進化系の極致みたいなこの音楽の迫力は
もう筆舌に尽くしがたい、としか言いようがありません

書籍等ではよく「駄作」と書かれているのを見かけますが
私も実は、特に第2、3楽章を1つに統合した方が…と思いかけました
しかし、両端の楽章の轟音の奔流を受け止めるためには
どんなに精巧な出来だとしても、1つの楽章では受け止め切れない
そんな気分に段々と変わって来ているように感じられています

今回強く思ったのは、第1楽章が絶妙の構成になっていると感じたことかな
26分24秒もの長尺でありながら、削れる部分なんてないと思いますよ
各場面のコントラストは、かなり極端な印象も受けるかもしれませんが
その収縮の様は、中程にある激闘に対して、自然な流れだと思います


蛇足ながら、第1楽章の最後に小太鼓が弱めにリズムを叩き始めますが
初聴楽時の私は、「!何ぃ!また盛り上げるのかぁ~☆」と
ちょっと期待してしまった人です。エヘヘ

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