Pierre Boulez のグラモフォン録音

さて、Pierre Boulezの録音は私にとってどんな存在なのでしょう
私はSony時代の録音は聴楽体験なしですのでここでは、DG以降の印象(CDのみ)を適当に綴ります


boulezprimtenps.jpg   boulezlamer.jpg
 
彼のDG録音を聴いたことのない管弦楽愛好家は、少ないのではないでしょうか
なぜかDeccaのDutoitと共に、1990年以降の指揮者としては
中古市場の目立つ存在であることはおそらく間違いありません

Dutoitは、Deccaの最盛期が80年代ということで
中古店で状態の良いCDを探すことはやや困難ですが
Boulezは、リリースの最盛期は90年代以降なのですから
綺麗な盤が結構残っていて、かつ現在も継続して一応のリリースがあります
驚くべきことに、DGのサイトでは、新譜としてMahlerのSymphony No.10 adagioや
Aimard独奏のRavelの協奏曲(2曲とも)が控えていることを発見してしまいました

私には、Boulezが超一流の楽隊を指揮して超有名曲をガンガン録音する翁
そういう風に映っておりました。美しいジャケットのインパクトも大きく
Boulezの録音は新品、中古ともかなり御世話になりましたが
最近になって、彼のCDがまた存在感を増大させて来ています
なぜでしょうか…

世界的な不況が音楽界を打ちのめす前に
豪華キャストの録音を可能にさせていた点が、今になって生きて来るというか…
(もし10年遅れたら、殆どの盤は出なかったと思いますが)
やっぱし、ここ20年くらいでは、これほどの有名楽隊を振って
なおかつ、ど真ん中ストレートに近い有名名曲を山のように録音した
こんな人は、おそらくBoulez以外には一人もいないでしょう


boulezbartok.jpg   boulezborelo.jpg

ある作曲家のまとまった数の作品を、同一人物の解釈で聴けるということ
これは意外に貴重な気がするんですね
Decca and Dutoitの路線とはここが少し異なるところです

今、業界にとっては、網羅的に録音することほど困難なことはないでしょう
正直、RavelとDebussyに関しては、Boulez以降の「決定的録音」に出逢えていません
実際にヘッドセットを装着して集中して聴くと、まぁ情報量の多いこと…

よく「Boulezのレントゲン効果」とか「スコアが透けて見える」とか
もう本当に耳タコな表現が、今も廃れずに語られています
これってやっぱし、スコアの読みの深さ、彼の性格の強さを物語ってるんでしょう
(と、私もレコ芸的というか、月並みな表現を使ってしまった)

Boulezの場合、各楽器の音の強弱も精密に段取りした結果のリリース数だと思います
平凡な音楽家ならば、素通りしてしまうような箇所に今一歩踏み込む根気
こういうのって、長いスパンで考えると、何か大きな差が出て来ると感じるんです
(この、今一歩の踏み込みって、音楽に限らず世の中一般にも通じそうです)

Boulezのやってることって、普通に見ていたら、何の変哲もないのでしょうが
でも、本当にわずかに「足先が前に出ている」のではないかなぁ
いくらミキシングのマジックだろう、なんて言ったとしても
素地に手を入れていなければ、ミキシングなんていくらしても無駄でしょう


boulezlieder.jpg   boulezmahler4.jpg

CDラックを眺めた時に、「栄光の」DGジャケット背表紙の黄色のことを考えます
「一応あるにはあるが、それほど目立つ程じゃないな」の線で行きたいんですね
(Boulezがnaiveに一連の録音をしてくれたら…それは無理ですね)
hyperionやcpoがさりなげなく全体のトーンを保っている、のが最高なんですが
管弦楽好きではありますから、ちと悩ましい感じもします

そんなこと気にしてないで「音楽を聴けよ!」と言われればそれまでですが(苦笑)

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