これからが愉しみな奏者を「発聴」するのは、この趣味の醍醐味の一つですね

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プロコフィエフ Sergey Prokofiev 1891-1953
ピアノ協奏曲第2番ト短調作品16 Piano Concerto No. 2 in G minor Op. 16 (1913/1923)
アンナ・ヴィニツカヤ (ピアノ) Anna Vinnitskaya (1983-)
ギルバート・ヴァルガ (指揮) Gilbert Varga (1952-)
ナイーヴ Naive V5238 (2010)
(中古未開封:2012年12月ディスクユニオン新宿にて購入)

初めて聴楽する奏者です
しかし、Naive は、若く個性的な奏者を揃えて来ていますね
リーズ・ド・ラ・サール Lise de la Salle (1988-)
ベルトラン・シャマユ Bertrand Chamayou (1981-)
ギヨーム・ヴァンサン Guillaume Vincent (1991-)
先輩格として最近は
ニコライ・ルガンスキー Nikolai Lugansky (1972-)
も加わって、本当に楽しみなレーベルになっています

今回の盤で、指揮を務めるヴァルガですが
どのような経緯での起用かと思っていましたが
ヴィニツカヤが優勝した、2007年のエリザーベトコンクールの
最終予選で、協奏曲の伴奏指揮をしているんですね
独奏者のいる盤で、伴奏陣にそれほど注意をしていなかったのですが
今後、こういうのを調べてみるのも面白そうです

ピアノの音が非常に澄んだ、私好みの録音で
打鍵がとても強い感じ、しかし細かいパッセージもかなり良く聴こえる
この曲は、以前はエルバシャ盤 (Fuga-Libera)について書きましたが
彼の端正さとはまた趣の異なる凛とした演奏でありながら
嫌味にならない感じで、巧妙に間を作って見得をする瞬間が時々あり
この辺りは、奏者毎の個性として興味深いと思いますね

彼女の演奏スタイルには、何か多量の情報が潜んでいるというか
「こういう感じの奏者」とは捉えられない謎(良い意味での)を感じます
現時点で思うのは、とにかく盛り上げ方が上手いのがわかり
この曲の誕生の頃、プロコフィエフが弾くのをそばで聴いていて
「しかしこの曲は野獣だ!」と言った人がいるという
有名なエピソードがありますが
(録音が、第1楽章カデンツァの巨大さを絶妙に捉えている)
私は、この演奏を聴楽して、そう言った人の気持ちが
初めてよくわかったような気がしますね

蛇足ですが、第4楽章終結部の突如の大音響ですが
これが当録音では、意表を突くソフトフォーカスで録られており
(音自体は強いですよ)
何やら感心してしまったことも記しておきます

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