DGは、意外にボレロの宝庫なんでしょうか
私が未聴なのは、カラヤンの旧録音くらいかも知れません


SinopoliRavel.jpg

ラヴェル Maurice Ravel (1875-1937)
ボレロ Bolero (1928)
フィルハーモニア管弦楽団 Philharmonia Orchestra
ジュゼッペ・シノーポリ Giuseppe Sinopoli (1946-2001)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 427 644-2 (1988)
(中古:2012年11月Amazon.com Market Place にて購入)

前回投稿にて、マジックペンにて背の黄色を復活させた盤です
10月くらいから始まっているシノーポリ盤探索ですが
この人は結構いろんな作曲家に手を出していますね
マーラー指揮者の印象がやや強めの人ですが
今回のラヴェルなんてのも、最初は想像がつきませんでしたよ
(意外さついでにドビュッシー《海》も収録)

今回のボレロの特徴は、テンポ。演奏時間は14分11秒!
少し前の録音であるアバド (Claudio Abbado 1933-)盤よりも
更に約10秒速いのです。全体にレガートなアバドに対して
ジュゼッペさんは、主旋律がスタッカート気味になっているようで
有名な主題が、やけに弾力性がついた感じがして面白いです

前半で、伴奏のハープが存在感があり
時間と空間をその暖色系の音色でポロンと区切って行くような
のめり込み気味のリズムを中和するようにも聴こえる

チェレスタの入る箇所では
打鍵音が結構聴こえるんですよね
どの音がチェレスタなのかと思うくらい
あまり明瞭には聴こえないことが多いと感じていましたが
打鍵音のおかげで、楽器の存在を意識することができます

とにかく、全体的にいろいろな要素を詰め込んでいて
直径は小さいながらも、具の多様なお好み焼きみたいな…
そんな想像に浸っていることに気づきました

他方、ボレロのリズムを刻む管楽器は大変な印象がありました
前半の方では、ちょっとハラハラするというか
微妙に合ってない感じもするのですが
冷静でありながら憑かれたような、そのテンポとは
微妙な駆け引きをしている気がします
シノーポリが聴かせたいのは音の「奔流」なんでしょうかね

一点、「!」と思い出したことは
この曲が一つのクレシェンドで出来ていることで
上手く説明できないのですが
音量もさることながら、横幅の不思議な広がり意識しましたね
各楽器の出す音の響く範囲が次第に膨張して行く
生き物みたいというか…
う~む「うねり」のようなものと言うのでしょうか

ちなみに私の好きな箇所は
チェレスタの入る旋律A
その直後の弦のピツィカートに導かれる旋律A
弦が入ってから2回目の旋律Bでしょうか
ここのBの情熱的な感じ、これがいいんですよ

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