派手に宣伝されていないところから、やはり出てきた好演という趣です

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チャイコフスキー Peter Tchaikovsky (1840-1893)
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23 Piano Concerto No. 1 in B flat minor, Op. 23
エリザベス・レオンスカヤ Elisabeth Leonskaja (1945-)
ニューヨーク・フィルハーモニック New York Philharmonic
クルト・マズア Kurt Masur (1928-)
テルデック Teldec 4509-95069-2 (1994)
(未開封中古:2012年11月ディスクユニオン新宿にて購入)

当然、今までに何種類もの演奏を聴楽して来ましたが
「こういう盤が出ていたのか」と意外な感じもしつつ購入したCDです
解説に明記されてはいませんが、ライブ録音でしょう
比較的、観客席のノイズがよく聞こえます

楽音は当然ですが、この会場のノイズが上手く音楽と溶け合っている
そんな気が、聴楽している34分13秒の間ずっとしていたんですね
加えて、ピアノが音楽を演奏するための「器具」だというのがよくわかる
ペダル操作や鍵盤の先にあるアクションを動かしている
「ゴトッ」「ゴソッ」という音がなかなかにリアルでして
その辺りが、聴楽し慣れたこの曲を愉しむ上で
何とも良い心地がして来ます
その演奏を、かなりのキャリアの持ち主でありながら、地味な印象の
レオンスカヤが鮮やかに通り抜ける、ここが最大の魅力です

鍵盤周辺の音を特に強調しているのか
マイクの位置の関係かはわからないんですが
聴体験の愉悦を感じられる時間でしたね

初出時に話題になったことに全く気付きませんでしたが
(ネットでも強く推されている感じのレビューはない)
「とても上手い」のではないか、と思うのです
アルゲリッチ (Martha Argerich 1941-)の路線とは全く異なりますが
意外にあれよあれよと言う間に最後まで行ってしまいますし
ライブとは言え、前のめりになった気はせず
しかし聴楽子を退屈させない推進力は、かなりあると感じます

それに、わざわざブログに感想文を書く理由として
私的に「こう鳴らして欲しいと思うポイント」を全て押さえてくれている
それが一番大きいんでしょうね。そんな盤には意外に出くわさないので
何かいつもとは違う嬉しい感慨があるのです 

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