凄まじい第2楽章の突進   プロコフィエフ

微笑む(当時の)アンファン・テリブルとゴッドファーザー
なかなかよろしいジャケットです


VengerovProkofievCon1.jpg

プロコフィエフ Sergey Prokofiev (1891-1953)
ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調作品19 Violin Concerto No. 1 in D major Op. 19 (1921)
マクシム・ヴェンゲーロフ Maxim Vengerov (1974-)
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich (1927-2007)
テルデック Teldec 4509-92256-2 (1994)
(新品:2012年11月、Amazon.com にて購入)

プロコのヴァイオリン協奏曲といえば
まぁ押しも押されぬ名曲のうちに入るのでしょうけど
(私から見れば)意外に録音の数は少なくて
DGのShaham (ギル・シャハム 1971-)盤(1995年録音)が
たった1枚荒野を行く感じの状態が長く続いていました

驚くべきことに、これら2枚は伴奏の管弦楽が同じ楽団なんですね!
わずか1年の間に2度も同一曲の録音が続いています
奏者二人の年齢も近く、当時は飛ぶ鳥を落とすような勢いでした
彼らの技量を記録する、丁度良いタイミングが偶然に重なったのでしょう
(持ち味がかなり異なるのも面白いですよ)

ヴェンゲーロフの方がわずかにテンポがゆっくりしているのは
ロストロの意向もあるんでしょうか
第1、第3楽章に関してはそうなるのですが
超絶技巧の炸裂する第2楽章だけ逆転していまして
すばしこいパッセージから、ギザギザと切り込む箇所に入る時に
テンポダウンせずに、そのまま突入して行くところはもう「圧巻」
こちらも聴楽してしてゾクゾクして来ます、
今まで聴楽した盤中でもおそらく最も凄い演奏なのは間違いない

急速な進行の中でも、装飾音をちゃんと音にしている
これはもう流石としか言いようがないですし
「僕はこういう技でやるんだ!」って感じが微笑ましい

シャハムのズバズバ快刀乱麻の中の「歌」と比較すると
ヴェンゲーロフの「歌」はややたっぷりしていて
超絶技巧の箇所との空気が対照的になっているようです

この協奏曲第1番なんですが、私の場合だと
最初に読んだ書物の書かれ方が、技巧の奇天烈さを強調していて
浮世離れした美麗な旋律やハーモニーは 初聴楽の時に気づきませんでした
このゴチャ混ぜ感に最初は戸惑いまして
長く敬遠していた時期があったのが懐かしいなぁ

むしろ、曲の最初と最後が弱音で終わるなど
若き作曲者の曲中では少ない方ですね
彼は、発表する自身の曲のスタイルをいろいろ変化させて
聴衆が驚く様を愉しんでいるような感じもして来ます
 

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