弦楽四重奏の形式を伴った物語   ヤナーチェク

どの時代や国、地域にも、未来が聴こえていた作曲家が必ず出てきます

Mandelring Janacek

ヤナーチェク Leos Janacek (1854-1928)
弦楽四重奏曲第1番 《クロイツェル・ソナタ》 String Quartet No. 1 "Kreutzer Sonata"
マンデルリンク四重奏団  Mandelring Quartett
アウディーテ Audite 92.545 (2009)

ヤナーチェクは、かなり以前から注目していた作曲家でしたが
今回、初めて弦楽四重奏曲の聴楽機会が巡って来ました
最初、タイトルからベートーヴェンのヴァイオリンソナタを想起しましたが
中身は全く違いまして、ちと検索してみたところ
トルストイ (Lev Tolstoy 1828-1910) の小説のタイトルから来ているのでした
(作曲家本人が小説に暗示を受けているようですが、私は未確認)

内容を知りたい場合は検索して頂きたいのですが
人間の心理の暗部を覗く様な物語ですね
(ジャケットの写真も、暗示に基づいているようで興味深い)
音楽を純粋に音の構造物として聴楽しようと思っても
聴楽子としては、どうしても物語粗筋にはめ込んでしまいます
(それくらい内容に沿っているように聴こえる)

何かの激情にかられた風圧を感じるパッセージに始まり
焦燥と不安に苛まれるような空気を形成したり
(第2楽章のスル・ポンティチェロの発声なんか特に…)
蓄積された憤怒の爆発の後の虚無…
次第に仄暗く、沈んでいく情景…

ウィーン等の、音楽の発信基地からは離れていた作曲家ですが
彼の生きていた時代は、いろいろな事象が急激に変化していた頃
形式としての弦楽四重奏曲を作曲した感じではなく
音の醸し出す空気のまとまりを感じるユニークな気分に溢れています

とにかくも、それまでの弦楽四重奏曲のイメージでは捉えられません
このようなやや「破格」の音楽に出会えるのも
Classical聴楽趣味のサプライズ的楽しみの一つですね

演奏時間は17分弱と小規模ですが
楽器どうしの音の衝突が終始継続するので、時間以上に
聴楽していて知的関心を持続しようとする気持ちを維持するための疲労
そんな心地よいものを感じさせてくれる気がします

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ととべいさんへ

「かぐやひめ~」に似ている箇所があるのですね
すいません、聴楽して記事にしているにもかかわらず
ヤナーチェクの弦楽四重奏曲がどんな曲か思い出せませんで(苦笑)
(線香のCMは私も覚えてるのに!)
ガツガツと地味なレーベルの録音を聴楽していた頃の記事です
350を超える投稿をしているのですが
自分の感覚にしっかり定着していない曲もあるようです
もうちょっと聴き込まないといけませんね色付きの文字






かぐやひめ

そう、最初にこのヤナーチェックの曲を聴いたときに、かぐやひめひめ~と同じだ!と思いました。お線香のCM曲でした、今はもう聞きませんが、随分前によくやっていましたね。

冒頭のフレーズは、言われるとそんな感じがしますね
ちょっと東洋的な味のパッセージようにも聞こえます
かなり以前のCMで、似たようなフレーズを聞いた記憶ありますね
何の宣伝だったか覚えてないんですがねぇ
冒頭だけでなく、曲全体で意表を突くような瞬間が連続しますが
これは作曲者の晩年の作品なんですよね
凄いと思いますよ

「クロイツェル・ソナタ」

こんにちは。
ヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」。
わたしには冒頭のフレーズが
「かぐや~ひめ~よ」と歌ってるように聴こえて仕方ありません。
なんでかぐや姫なのか自分でもさっぱりわかりませんが・・・。
ともかく独創的で素晴らしい曲ですよね、大好きです。
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