僕って前衛!   ショスタコーヴィチ

世に問う第一弾にして、個性全開ですな

RostoTakoComp.jpg

ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
交響曲第1番 ヘ短調 作品10 Symphony No. 1 in F minor op. 10
ナショナル交響楽団 National Symphony Orchestra
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich (1927-2007)
テルデック Teldec 0630-17046-2 (12CDs, 1993)

最近特にそうなんですが
紹介するCDは、現役盤でないものが増えています (今回もそう)
廉価盤にて再発売のものが多いですが、中にはそうでないものあります
日本国内での通販は入手が非常に困難ですが
Amazon. com を始めとする海外サイトでは意外にも現役だったり
マーケットプレイスにて新品を入手し易いものも多いです
初出オリジナルにこだわりのある方は利用をお勧めします

さて、1925年の完成で、何とレニングラッド音楽院の卒業制作だったとは!
今なら才能に溢れ、研究熱心な若い学生の作品の典型でしょうけど
当時としては、かなり斬新な響きでしょうね
第1楽章開始のスチームパンク風展開(僕って前衛!?遥かなる西欧よ!)
第2楽章での涼やかなピアノの動き(僕って斬新!?ソヴィエト発だよ!)
曲全般で出てくる小太鼓!(プロコフィエフさんと同じく、僕は小太鼓好きなんです!)
とにかく精鋭のやる気が漲ってますな☆

教官だったグラズノフ (Aleksandr Glazunov 1865-1936) が苦い顔をしたのも理解できる
しかしながら、もう既にこの人の個性が全開になっているのが嬉しい
曲開始からして、トチ狂ったような木管群の盛り上げとか
もう本当に笑ってしまうくらいドミトリー・ドミトリーエヴィチですな

ロストロの指揮は、この若書き交響曲を比較的速めのテンポで運んでいるようです
それほど「モダン」を強調するような鋭い録音ではないのですが
冷やりとした曲想を大事にしつつ
ポンポンと湧き上がるアイディアを投入する「活きの良さ」がわかりやすい
一気呵成に押す全曲のクライマックスもグイグイと押していて
漫画的でありながら胸のすくようにカッコいい演出です
この部分を聴いていると、やはりこの人は
(バレエ音楽《黄金時代》や《ボルト》がフラッシュバックする)
映画やニュースの音楽にも向いていたのだと思わせられるんです

気付いたこととしては、この曲の演奏時間で
楽章順に(8:10/4:37/8:37/9:27)ということで
30分を超える大作でありながら、10分を超える楽章もない
交響曲というと、マーラーやブルックナーの影響か
楽章のどれか一つくらいが壮大な規模になっている印象がありますが
20世紀の交響曲としては、比較的見通しの良い構成ですね

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