外国で活動し続けるということ   ラフマニノフ

彼女の余裕ある打鍵は、時々無性に聴楽したくなるんですね

OgawaRachmaninov23.jpg

ラフマニノフ (Sergei Rachmaninov 1873-1943)
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18 Piano Concerto No.2 in C minor Op. 18 (1901)
ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 Piano Concerto No.3 in D minor Op. 30 (1909)
小川典子 Noriko Ogawa (1962-)
マルメ交響楽団 Malmo Symphony Orchestra
オウェイン・アーウェル・ヒューズ Owain Arwel Hughes
ビス BIS CD-900 (1997)

この盤の存在に気付いたのは、確か2000年頃かな
当時の私は、日本人が外国レーベルで協奏曲を録音する
かつ、日本国内取次店の押しでなく、今も現役盤であるという
そんなことは全く自分の想像を遥かに上回ることでした

小川さんの実績は、当時も今でもかなり凄い方でしょう
彼女はこの厳しい世界で外国を根拠地にして淡々と弾いて来たんですね
このように生き残っている原因は何かと、自分なりに考えてみましたが
「とにかくオーソドックス」これに尽きるんじゃないかと思いますよ
技術にしても表現力にしてもね
この両方を兼ね備えていないと、コンスタントな活躍は無理でしょう
そう言えば、ラフマニノフも亡命してからの生活に賭けた人でした

このラフマニノフの協奏曲にしても、究極の明晰まではいかなくても
非常に明晰かつ余裕があり、しかも堂々とした音が終始続いて聴こえます
盛り上げ方なんかも、非常に周到と感じる
大抵の奏者だと、大体聴楽していて、あるんですよ
「えっ!、ちと残念だな」とか「ここでこう弾くのかよ?」なんてのがね
でも、彼女の演奏に関しては、少なくともそれは私には全くわからない
この曲に関しては本当に多数の盤を聴楽しましたが
今も私のCD棚に生き残っているかなり希少な演奏です

そんな人でも、全集の製作が可能なほど海外は甘くない、と思っていたら
今年になって出ましたね、残りの曲と、嬉しいことに《パガニーニ》変奏曲も
更に驚いたことには、今回の盤は最新録音ではなく
大体全4曲が数年の間に集中して録音されています
どういう事情が潜んでいるんでしょうね。不思議なことです
(ドビュッシーの全集も最後の1枚の発売に数年かかっている)
しかし発売にたどり着いたのは本当に喜ばしい限りですよ

内田光子さんのレパートリーなんかにも挑戦して欲しい気がします

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