時代の証言者の録音盤は、本格的な入手困難になる前にGet!しておかなくては…

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プロコフィエフ (Sergey Prokofiev 1891-1953)
交響組曲《ロミオとジュリエット》 第1組曲 作品64a  Romeo and Juliet Suite No. 1 Op. 64a
交響組曲《ロミオとジュリエット》 第2組曲 作品64b  Romeo and Juliet Suite No. 2 Op. 64b
ワシントン・ナショナル交響楽団 National Symphony Orchestra of Washington D.C.
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 410 519-2 (1982)

ロストロとDGの付き合いは長いですね。60年代のカラヤン時代のドヴォコンから
21世紀に入って、プレトニョフの伴奏くらいまでかな。実に30年以上!
当録音は、デジタル録音初期のもので
初出(LPかCDかは忘れた)の広告が雑誌に出たのを見た記憶があります
古典派浪漫派の王道路線の脇から不意に飛び出して来るような
意外なプロコ録音の登場が実に嬉しかったなぁ
構成も、ストーリー順ではなく
交響組曲本来の形で録音された「硬派」なものです

DG側としては「組曲から自由に並べ替えて物語性を強調して」
等の「要請」はあったでしょうね
しかし、時代の証言者としては、そんなのもっての外だったと思います
後に書いていますが、音楽自体で勝負する時は原典主義で
舞台等、その他の要素が絡めば自由に、という感覚だったのかも…

ロストロでさえ、大規模な全集企画は当時のDGでは難しかったのでしょうか
ワシントンナショナルとの録音はこれとショスタコの5番くらいだっかな
後数年で、小澤指揮のバレエ全曲盤が出ていることから考えても
忽然とした登場の仕方から、この楽団のDGお披露目的な録音とも言えそうですね
80年代後半のプロコフィエフ交響曲全集(Erato)や
90年代のショスタコーヴィチ交響曲全集(Teldec)への布石になっている気も…

でも、もしかしたら、小澤の90年前後の一連のDGプロコ録音群は
ロストロが受け持つ予定だったのかも知れませんね、てかそんな気もする

テンポの設定が若干極端に聴こえる部分もありますが
聴楽側としては、うんとタメを作って欲しいと思っている箇所に関しては
非常に期待通りの音楽運びで、初期ロストロ指揮の特徴が出ている感じです

私は2001年にロストロの指揮するバレエの舞台を鑑賞したことがあります
(リトアニア国立バレエ日本公演2001年4月15日@東京文化会館)
その前年に鑑賞したモスクワ音楽劇場バレエと同様
舞台を前後の2段に分け、ダンサーの行き来が出来るようにして
その中程に中世のコスプレをしたオーケストラが入る感じになります

オーケストラが新日本フィルと、劇場のオーケストラでなく
今一つ舞台とフィットしていない感じが僅かに残念な気はしましたが
(劇場付きの管弦楽団との日程調整が上手く行かなかったのかな)
ロストロの大きな振りで見せてくれた舞台と言えるのかな
DG盤の音の特徴は、20年後の実演でもはっきりと聴き取れたことになります

最後に斃れた二人の手をロストロが舞台に出てきて握らせる
粋な演出がついておりました。私としては
プロコフィエフに面識のあった時代の証言者を見に行く
それだけでも興奮してしまう一日だったと記憶していますよ

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