30年後の再ボレロ聴体験  ラヴェル

聴楽感は、30年前も今も全く変わらない鮮烈さなのでした

BarenboimRavelBolero.jpg

ラヴェル (Maurice Ravel 1875-1937)
ボレロ Bolero
亡き王女のためのパヴァーヌ Pavane pour une infante defunte
ラ・ヴァルス La Valse
『ダフニスとクロエ』第2組曲 "Daphnis et Chloe" Fragments Symphoniques 2 serie
パリ管弦楽団 Orchestre de Paris
ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim (1942-)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 400 061-2 (1981)

丁度2年前の今頃、超無骨なボレロの話題で登場した盤ですが
先日、偶然にも中古屋さんにて未開封の状態で購入する僥倖に浴し
聴楽記をものしてみようと思います

まず、当時の投稿では「かなり露骨なテンポの変更が途中にある」
と書きましたが、今回の聴楽でそれが錯覚であったということが判明しました
演奏時間は17:30。既聴楽の演奏では今も最長のものです
チェレスタの入る辺りからにわかに速くなったと記憶していましたが
特にそういうことはなく、弦楽器の入る頃から熱を帯びて
若干急ぐような気になる程度です

錯覚を起こした原因としては、当時の聴楽がLPだというのがあるかも知れません
おそらく、当時(1983年の晩冬頃)の家のプレーヤーのベルトが劣化していて
たまたまその盤のボレロ再生時にその影響が出てしまったと考えられます

回転するメカは劣化が早いですよね。CD時代に入っても
どうしてもトラック1が再生しなくて、すぐに取り替えてもらった盤がありましたが
それでもどうしても鳴らない
そのすぐ後で動作自体しないという事態が発生、寿命と判断し
現行の機械で再生したら、難なくクリアな音響が流れて来る…

今回、約30年弱の期間をおいた聴楽となりましたが
やはり無骨さはそのままですね
バレンボイムは、この盤の後には、交響曲を中心とする
重厚長大路線に向かって行きましたから
もともと華麗路線の私としては、今もほぼ未知の指揮者です
確か彼は若い頃から往年の巨匠指揮者に影響を受けているとされ
30代で録音した、この洗練の極致の作曲家ラヴェルを演奏する時でも
己の信ずるところを悠然と進んでいることはすぐにわかります

このボレロも、パリ管弦楽団が彼のテンポ設定に抵抗があったのかも知れない
序盤で旋律を受け持つ管楽器が、どうも「もちっと速く」と仕掛ける所を
バレンボイムは「ならぬものはならぬものです」としっかり押さえる
そんな雰囲気が伝わって来るような感じが実に面白い
小太鼓奏者の人なんかは、結構抵抗を継続していて
テンポが固持されるまでは、変なタイミングで微妙に強く叩くような
そんな瞬間が見え隠れしていましすね。う~ん面白い

ただ、このテンポで次第に熱を帯びて行くこの演奏は
後半の怒涛のような流れに結びついて、大成功だと思いますね
典雅な舞曲をかなぐり捨てて、威風堂々の大行進曲!
IT技術の粋を凝らしたというのとは異なる
幾分レトロな機械装置そのものが轟然と動作するような大クライマックス!
実際に聴覚に訴える迫力は、私の聴楽体験でも最高の部類に入り
空前絶後だとすら感じられます。いやもう拍手拍手!

グラモフォンの80, 90年代録音には、交響曲等のチクルスの陰から
ひょっこりとこの種の単発管弦楽曲集みたいのが出て来ます
こういうのを落穂拾いして行くのが愉しいんですね☆

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