意外な所に素晴らしい録音が潜んでいましたよ

SinopoliRespighi.jpg

レスピーギ Ottorino Respighi (1879-1936)
交響詩《ローマの松》 The Pines of Rome
ニューヨーク・フィルハーモニック New York Philharmonic
ジュゼッペ・シノーポリ Giuseppe Sinopoli (1946-2001)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 437 534-2 (1991)

「ローマ三部作」の全てに会心の出来の録音を探す!
名盤を求めて、とっかえひっかえCD棚に載せる感じでしたが
これはなかなかの難事でして、もう諦めてます(笑)
3つの内、2つは最高というのもあれば
1つだけがとにかく気に入った、というのもありますな
最近は「そういえば、これもあったね」というのをつまんでいます

Sinopoli のこの盤は結構叩かれていたような印象がありますね
海外では知りませんが、日本だと彼の持つ資格ネタの「精神分析が~」とか
典型的な枕詞がありまして、本当にそうかなぁ?の印象があるかな
考えを巡らした音楽の組み立て、という点では
ブーレーズ (Pierre Boulez 1925-)をすぐに思い出しますが
Sinopoli は、どちらかというと結構オーケストラを鳴らす方だと思います

今回、中古盤での購入にあたり
やはり雑誌等の評価が頭に引っかかりましたが
一聴して、かなり奔放にNYPが鳴り響いております

不思議なのは、この盤を聴楽して、部分的には
これの14年前の録音になる、同じDGの小澤盤(LP)を思い出すことです
(初出CDが廉価盤で、小澤盤CDのオリジャケが存在しないのは痛い)
両盤とも、アメリカのオーケストラという訳ではないでしょうけど
音楽運びが似ている部分があると感じるんですよ

ただ、今回「ローマの松」特に第4曲アッピア街道の松を聴楽した時
思わず唸ってしまいましたね。物凄い悠然たるテンポ
コンパクトなリズムの Dutoit (デュトワ, 1936-, Decca)や
Pappano (パッパーノ, 1959-, EMI)、シャープに進行する小澤 (1935-, DG)
これらのどれとも異なる空間が展開されています

この悠然雄大とした感じの演奏に心当たりが…
ケルテス (Istvan Kertesz 1929-1973, Decca)盤ですよ
今回のSinopoli盤は、さすがに音が良く
大感謝祭的な金管群の豪華な鳴りっぷりなわけです

でもって、私はレスピーギの構想には、この二人の解釈が近い気がします
現代のアッピア街道に立つ作曲家の想念には
おそらく、目の前を悠揚と行進するローマ軍兵士の輝かしい幻影があったはず
「幻想曲」としての存在感をフルに発揮している録音だと感じました

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