実に久々の聴楽…、いやぁ本当に美しい…

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リヒャルト・シュトラウス (Richard Strauss 1864-1949)
大管弦楽のための交響詩 《英雄の生涯》 作品40, Ein Heldenleben op. 40 (1898)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, Berliner Philharmoniker
ヘルベルト・フォン・カラヤン, Herbert von Karajan (1908-1989)
ドイツ・グラモフォン Deutsche Grammophon 415 508-2 (1985)

約2年前の投稿で初めてこの曲について書きました(記事番号12)
その時に今回採り上げた盤を「オリジャケ輸入盤で欲しい」なんて書いてます
でもって先日、中古屋さんで状態の良い盤を見つけた時
やはり24年前の購入and聴楽の時の記憶が蘇ったのですね
1400円と価格は高めでしたが、そんなことは問題ではありません

私は、この時期のDGの大きなエンブレムがやはり好きでして
(同年代ならば、同じ感覚の人がとても多いと思います)
中のロゴが日本語でなくて良かったとか、下らないことを考えたりしますよ

この1985年2月の録音は、さすがに近年の最新録音と比較すると
「ちょっと懐かしい感じになった(「古い」とも言えない)」気がします
これを聴楽して思ったのは、昨今の録音の解像度がとても高いことかな
とにかく本当に信じられないくらい明瞭に音が収録されている

当盤は、録音技術というよりも、Karajan の指揮統率に重点があるような
最新録音が節目節目でメリハリを効かせるようなのに対して
曲の進行につれて、音が大きな振幅でうねるように聴こえるというか
微妙なグラデーションで音が膨張と収縮を繰り返す
目立つという楽器が特定しにくいというか、その必要もない
こういう録音を聴楽するのは、最近では珍しい気もするんですが…

近年の録音に慣れた耳には、ちょっとした衝撃と言いつつ
非常にゾクゾクする気持ちを抑えることは出来ませんでしたね
Karajan式の演出法で進む「英雄の引退と完成」は
陳腐な記述で申し訳ないですが、本当に感動的というか
思わず美しいものに触れることによる、ため息が出てしまいました
聴楽後は、ちょっとぼんやりとしてしまった…

音楽監督として、ここまで鍛え上げるのは並大抵ではなかった筈
ここで、問題発言を承知で書きますと
私は、心のどこかで「指揮者って実際どれだけの影響あるわけ?」
などと、どこか懐疑的な思いがあったのですが
Karajanを聴楽して、何やら「これが指揮者の影響力なのかな」と
そんな風に思わざるを得ないのでした
現代の指揮者だって、当然懸命に努力をしているでしょう
しかし本当に今回、新たな認識を持てたのは嬉しいことです

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