華麗に閃光を撒き散らして飛び去る…   プロコフィエフ

最も全集作成して欲しい人なんですけどね
guyprokofiev.jpg
プロコフィエフ (Sergey Prokofiev 1891-1953)
ピアノソナタ第8番変ロ長調 作品84 (Piano Sonata No. 8 Op. 84 in B flat, 1944)
フランソワ-フレデリック ギイ (ピアノ) (Francois-Frederic Guy 1969-)
ナイーヴ (Naive) V4898 (2001)

第7番と第9番はリヒテル (Sviatoslav Richter 1915-1997)が初演していますが
この曲はギレリス (Emil Gilelus 1916-1985)が弾きました
Richter は「Gilelus はこれを見事に弾いた」と回想していますが
(私には Gilelus がプロコ弾きという印象はありません)
本当は自分がやりたかったんじゃないかと思います
西側 (当時の呼称) のDGで録音したのは第7番ではなく、この曲ですし

とにかく長大な作品ですし、技巧は当たり前として
全曲に統一感を持たせるのは至難な曲と思います
匹敵する曲は、リスト (Franz Liszt 1811-1886)のロ短調ソナタかなぁ

技巧的には、おそらく第1、第3楽章のコーダに難所があります
まず現実にはここを満足の行く出来で通した録音自体が…、(実に)少ないですね
ここまでに殆どの録音が姿を消し、全曲に於ける統一感と考えた場合
現状では、採り上げた盤1枚のみですね

音像は遠目でも近めでもない絶妙なもので
解像度という点では他にも好録音は存在しますが
不思議な「重量感」を感じさせるのは珍しく
多数の聴楽機会を経て、難所での聴楽子の緊張感を下げ
(というか全くと言ってよい程も感じさせず)
逆に当該箇所で躊躇なく最も輝かしい音を引きだしていると感じます

いわゆる典型的な「旋律」の印象は、持たれにくい曲でしょうね
ひんやりと冴えた、しかしメカニカルな感覚とは別の世界です
交響曲第4番ハ長調改訂版 Op. 112 (1947) に通じるような
雄大な気分もどこかに持ち合わせてつつ発展し
最後には華麗な閃光を撒き散らして飛び去って行きます


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