「未聴」とは何か

「未聴」…購入済のCDを何らかの理由により、聴いていない状態のこと
基本的には、自らが購入したCDに限定している状況が設定されています

この言葉に関しては、2000年の晩春に私は既に使用していましたね
何度も黎明期の2chに書き込んで楽しんでいたような…
そんな思い出があります

後発の熟語として「既聴」…既に聴いたことがある
「聴了」…組み物、BOXもののCDを全て聴き終わる
があると思います

CDs20120318.jpg

何もCDに特有の現象ではなく、私の場合にしても
遡れば、LP時代まで行きますね
苦労して再発売時に購入した、3枚組LPがその萌芽でした
盤はMazeel指揮Clevelandのプロコフィエフ《ロミジュリ》

廉価再発売とはいえ、当時の価格で5400円もしました(初出時は7500円)
確か高校の定期考査が終わってすぐに秋葉原に直行したような…
ろくにテスト勉強なんてしていませんでしたが
(確か学年全体で真ん中くらいの成績(表現修正済)だったかな…)
疲れていたので「今日中には聴ききれないなぁ」と思い
LPで6面ありますから、一日1面ずつの計画を立てました

何せ初めて購入を自らに裁可して店舗に赴いた時の「廃盤なり」の言葉
これに打ちひしがれて後2年の艱難辛苦の末の購入です
「がっついた聴楽でその労苦を台無しにしたくはないものよのぉ」
さすがに購入日時こそ忘却してしまいましたが
正に1982(昭和57)年5月の終わり頃のこの日ですよ
今考えると、随分と小型な都営住宅の2階にある自宅に於いて
私の史上初の「未聴」が発生したのは!

鳴っていない盤でも、期待を込めて眺めると、音が聴こえるというものです
コレクションというものは、本来の役割を果たしていなくても
その副次的な役割(購入して放置する)自体が、何ものも凌駕する
「積ん読」の音楽版ですが、なぜかそちらよりも嘲笑の対象になり易い?
私も堂々たる3枚組ケースを手に取っては感激を新たにして
翌日以降の輝かしくも充実した聴楽に思いを馳せ
心地よい幻聴が私の聴覚に訴えていたのでした
実際収録された音楽よりも音質や解釈が理想的だった気もします(苦笑)

教訓「未聴は、実際の聴楽よりも充実した音楽を想起させる、こともある」

明治生まれ、いえ、江戸時代生まれの愛好家にも、少数とは思いますが
いわゆる未聴盤を抱えた音楽好き(ミチョラー)はいたはずです
当時の当人はそんな自覚は全くしていないとしても…

そういう昔の「純粋な未聴」に比較すると
現代のそれはもう既に「未聴のインフレ」みたいなもんでしょう
巷ではよく言われる「廃盤」が怖いからという理由はよく理解できます
ClassicalのCDなんて、大体が売れないと思います
知り合いの音盤好きとも、所持している盤は全く重複しませんし
本当に細々とした商売をやっているのでしょうし
制作する会社だって余り儲かってないだろうな、と容易に想像しがちです

ちなみに、私が抱えている「超長期未聴」は以下の通り
(4)Shostakovich : Complete Symphonies (Kitajenko, Capriccio, 12CDs)
(4)Beethoven : Complete Symphonies (Haytink, LSO, 6CDs)
(3)Beethoven : Complete Piano Sonatas (Lewis, Harmonia Mundi, 10CDs)
(3)Haydn : London Symphonies (Minkowski, Naive, 4CDs)
(3)Bach : Complete Organ Works (Weinberger, CPO, 22CDs)
(2)Mahler : Complete Symphonies (Zinman, RCA, 15CDs)

各作曲家名の前の数字は、未聴継続足掛け年数で
例えば、ショスタコの全集は、2009, 10, 11, 12と4年かけてまだ未聴の意
(どれも完全未聴ではなく、部分的に聴楽してはいます)
合計枚数でも、69枚も。確実に全所持枚数の33%行ってるなぁ
私は流し聴楽はしない性質(たち)で、じっくり派ですから
Bachなんかは、22枚のうちの1枚じゃなくて、1曲のみ既聴です(笑)

ここで自己弁護させて欲しいのですが
上記登場のCDは、漫然と放置に近い状態にある訳ではありません
これらが長期間に渡り私の厳しい審美眼(苦笑)に耐えて残っているのは
これらのセットが、将来的に代替が効かないものだと思っているからです
「充実した聴楽への期待を少しでも長く感じていたい」なんてね☆

時間に余裕があり、翌日も休日であり、体調も概ね良好
世俗的な悩みも危急の問題ではなく、仕事のトラブルの渦中にもいない
このような時でないと、充実した聴楽は無理なのでありますっ!
(だからと言って、そんな買うこともあるまい、な突っ込みはナシで)
まぁ「良い未聴」もあると、こじつけ気味にまとめておきましょう…

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