この曲について書くのは意外にも「初」ですね

LittonSpring.jpg

Stravinsky (1882-1971)
The Rite of Spring (1913 rev. 1947)
Bergen Philharmonic Orchestra
Andrew Litton
BIS SACD-1474 (2008)

私としては、Dorati 盤 (Decca 1981) 以来のインパクトCDです
両録音の共通点としては、とにかくバンバン進む感じの演奏であること
(演奏時間は 15:32 と 17:52 の合計 33:24)
まぁ無理な急速度ではないのですが、進行に迷いがない感じがします
これこそ指揮者と楽隊の間に相互信頼があるということかなぁ

BIS から「ハルサイ」とは意外な感じですし
ジャケットも比較的明るい色調のは珍しい気がするんですが
もしかしたらこのせいで案外に知られていない録音かも知れません

録音はさすがに優秀だと思います
BIS らしい澄み渡った感じの録音で、金管も清澄でありながら
かなりの迫力で、本当に気分が良くなりましたよ
それから木管楽器の低音に関してはなかなかにリアルであり
今までこの辺の魅力に気づかなかったのがちと悔しいくらいです
今後、もっと注目したい指揮者と楽隊です

初演以後、いろいろな話題を振りまいて来た歴史的な曲ですね
歴代の盤のリリースの際は、雑誌とかでもちと扱いが大きかった
「おぉ、この人もハルサイを出すのか」なんてね…

聴楽史としては、私はそれほどの数をこなしていません
聴楽順に書きますと…
Michael Tilson Thomas 盤 (マイケル・ティルスン・トーマス 1944-, DG 1972)
Claudio Abbado 盤 (クラウディオ・アバド 1933-, DG 1975)
Antal Dorati 盤 (アンタル・ドラティ 1906-1988, Decca 1981)
Daniel Baremboim 盤 (ダニエル・バレンボイム 1942-, Warner 2001)
Pierre Boulez 盤 (ピエール・ブーレーズ 1925-, DG 1991)
Andrew Litton 盤 (アンドリュー・リットン 1959-, BIS 2008)

曲自体の魅力を発見するのが結構遅くなりましたね
最初のMTT盤は、雑誌の煽りを見てかなりの期待をしていましたが
「春」という言葉で、もっと明るい長調的な音楽を想像していたのが外れて
(この種の曲の聴楽の最も初期に当たりました)
しかも、特に第1部において場面転換が急速に変化しますから
「おぉお、盛り上がって来たぞ」と来てストンと「あれれっ?」の連続でしたね

第2部で「何だかドンドコ、わからないけど進んでる」的に振り回され
「最後の輝かしい盛り上がりはまだかな~?」といささか疲れて来たところ
木管楽器が「ヒュルロロロン♪」となぞって「ドゥワァアアアアン☆」とあって終わり
私の期待も「ヒュルロロロン」と萎んで終了してしまいました (苦笑)
私が衝撃を受けた2盤の他の盤たちは、迫力は勿論ありますが
どちらかと言えば、曲の持つ精緻な構造に焦点を当てたような気がしますね
だからこそ Dorati の功績は大きいと思いますし
その録音を更に鮮明にしたのが Litton という感じになると思います

映像では、小沢征爾の指揮をテレビで見たことがあり
「生贄の踊り」の後半の動きがとにかくカッコ良かったと記憶していますし
実演では、2001年に読売日本交響楽団の演奏を聴楽しています
(指揮 Alexander Lazarev アレクサンドル・ラザレフ 1945-)
合唱団もいないのに、壇上に上がる演奏者の人数がとにかく多い☆
100人を軽く超えていたような気がしています
(そばにいた人の会話からは、その時110人乗ってたとのこと)
聴楽しての、実演を眺めてのインパクトの両方があった貴重な体験でした


コメント 0

新着記事一覧